カラスビシャク(烏柄杓)(サトイモ科ハンゲ属)

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ページ番号 1023631 更新日  令和元年8月15日 印刷 大きな文字で印刷

カラスビシャク(烏柄杓)(サトイモ科ハンゲ属)

カラスビシャクの図鑑

自生環境

畑地、野原、道ばた など

原産地

日本在来

特徴

  • 畑地や野原など、日当たりが良くて乾燥した場所によく生えている多年草です。結実率は悪いのですが、地中の球根や、葉のつけ根と柄にできる「むかご」でどんどん増えていきます。
  • 雑節のひとつの半夏生は、7月2日ごろのことで、半夏(カラスビシャクのこと)の生えるころと言う意味合いがあります。ただ、7月まで待たずとも、早いものでは4月から5月には葉を出し、花を咲かせ始めます。花は緑色の苞に包まれるようにして咲くため、外側からその様子をうかがうことはできません。紫がかった色の苞をつける株もあり、ムラサキハンゲと呼ばれています。
  • 名前は、苞に包まれた花のかたちをひしゃくに見立て、小さいことからカラスが使うものとしてつけられたものです。球根は薬用として使われ、漢方で「半夏」と呼ばれています。

カラスビシャクの画像その1。雄花、雌花とも花びらは無い。雄花。雌花。付属体。仏炎苞。仏炎苞は緑色。

カラスビシャクの画像その2。こんなにぎっしりと果実ができるのは珍しい。むかごでも増える。むかご。小さい葉は切れこまないことが多い。

カラスビシャクの画像その3。品種・ムラサキハンゲ。仏炎苞の色が黒っぽい。

へそくりの語源となった草

畑の雑草として有名なカラスビシャク。さぞかし嫌われてきたのだろうと思いきや、案外そうでもなかったようです。「半夏」という薬になるため、農家は草取りがてら球根を集めて売り、小遣い稼ぎをしたのだそうです。球根は栗のようなかたちで、へそのようなくぼみがあるため「へそ栗」とも呼ばれます。これが農家の小遣い稼ぎに使われたことから、転じて現代の意味になったのです。

市内の分布状況

市内全域に普通です。畑のまわりなど、日当たりの良い乾燥した場所を好みます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 農薬

市内全域に生え、数も多いため、今のところ絶滅の心配はありません。ただ、生えている場所柄、除草剤散布など人間活動の影響を受けやすいと考えられます。

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