キツネノマゴ(狐の孫)(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)
キツネノマゴ(狐の孫)(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)
自生環境
野原、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい場所にごく普通に生える1年草で、しばしば群生します。花の穂が出ていれば一目瞭然ですが、花が咲く前の段階だと取り立てて特徴はないため、慣れないと見つけるのは難しいかもしれません。
- 花の穂は茎の先につきます。早いものは7月ごろからちらほらと花をつけはじめますが、花数が増えて見ごたえがあるのは秋になってからです。特に何度か草刈りを経験した株は、細かく枝分かれして、花数もより多くなります。
- 穂はがくや苞でふさふさとして見えます。果実はこれらに紛れるようにしてできるため見つけづらいのですが、成熟するとパチンと2つに割れて、中の小さなタネを弾き飛ばします。気温が下がってくると、穂も含めて全体が鮮やかに紅葉します。
キツネノマゴの由来は?
キツネノマゴは「きつねの孫」、すなわち孫ぎつねのことです。諸説ありますが、一番しっくりとくるのが「穂から来ている」という説です。穂には細長いがくと苞があり、ふさふさとして見えます。そして小さいため、孫サイズのキツネの尾に見立てた、だからキツネノマゴとなったというものです。ちなみに沖縄には、キツネノマゴの変種でキツネノヒマゴという植物が自生します。
市内の分布状況
市内全域で普通に見られます。日当たりの良い草地にたくさん生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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