ヌルデ(白膠木)(ウルシ科ウルシ属)

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ページ番号 1024113 更新日  令和元年10月9日 印刷 大きな文字で印刷

ヌルデ(白膠木)(ウルシ科ウルシ属)

ヌルデの図鑑

自生環境

林縁、道ばた など

原産地

日本在来

特徴

比較的明るい場所を好むため、うっそうした林の中よりも、林縁部に多く生えている樹種です。伐採や山火事、崩落の後などに真っ先に芽生えてくるパイオニア植物でもあります。成長が早く、樹高は5メートルから10メートルほどになります。

同じ仲間のハゼノキやヤマウルシなどに似ていますが、ヌルデは葉の軸に翼があるので、それですぐに見分けがつきます。落葉樹で秋になると鮮やかに紅葉します。

雌雄別株ですが、どちらも8月から9月頃になると、枝先に小さな白い花がびっしりと咲きます。花の最盛期には多数の訪花昆虫でにぎやかになります。その後雌株は、小さな平べったい果実がぎっしりとみのります。果実の表面は、塩味のする白いロウ物質に覆われ、これはロウの原料としても利用できます。

ヌルデの画像その1。雄花。夏、枝先にとても小さな白い花をびっしりと咲かせる。雄株と雌株がある。写真は雄株。

ヌルデの画像その2。果実の表面にしょっぱくて白い物質がつく。集めるとロウの原料になる。冬が近づくと朱色に色づく。

ヌルデの画像その3。枝の途中につく冬芽は綿毛に守られる。枝先の冬芽は綿毛がない。葉痕は冬芽をぐるっと取り囲む。翼。葉の軸に翼がある。小葉。

お歯黒にも使われた

ヌルデの葉につくヌルデシロアブラムシは、五倍子(ごばいし)という虫こぶをつくります。この虫こぶは、葉が変形して見た目が少し不気味ですが、タンニンと言う成分を多く含み、古くから人々の役に立っています。そのひとつが染料としての用途です。空五倍子色(うつぶしいろ)という薄墨のような色のもとになるほか、お歯黒液やインク原料などにも使われてきました。

市内の分布状況

市内全域でごく普通に見られます。山林伐採後、いち早く芽生える樹種です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域の樹木として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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