コマユミ(小真弓)(ニシキギ科ニシキギ属)

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ページ番号 1024585 更新日  令和元年12月10日 印刷 大きな文字で印刷

コマユミ(小真弓)(ニシキギ科ニシキギ属)

コマユミの図鑑

自生環境

山林

原産地

日本在来

特徴

  • ニシキギの品種で、枝にヒレがつかないものを言います。小さな樹木で、樹高はせいぜい3メートル程度。幹もあまり太くなりません。山林に自生しますが、背の高い樹木に覆われてうっそうとした林内というよりは、比較的明るい林縁環境を好みます。
  • 枝のヒレが無いこと以外は、ニシキギとほぼ同じです。5月から6月頃、直径7ミリメートルほどの黄緑色の花を咲かせます。花びらは4枚、雄しべは4本、雌しべは1本です。その後丸い果実ができ、熟すと皮が開いて、中から鮮やかな朱色のタネが1個から2個、顔を出します。タネは落ちず、果皮にくっついたままとなります。
  • 晩秋になると葉が赤く色づき、冬は落葉します。紅葉の色は、ニシキギか目がチカチカするほど鮮烈なものなのに対し、コマユミはやや控えめな色彩のことが多いものです。

コマユミの画像その1。花びらは4枚で薄い黄緑色。果実は熟すと割れて、真っ赤なタネが1から2個ぶら下がる。

コマユミの画像その2。枝にはヒレがない。葉は楕円形で先がつんととがる。

コマユミの画像その3。母種・ニシキギ。枝は茶色いヒレが目立つ。花や果実はコマユミと同じ。

名前はマユミだけど

マユミ(真弓)も、ニシキギ科ニシキギ属に分類される樹種で、市内の山林環境で比較的普通に見られます。コマユミは小さなマユミの意味で、名前だけ聞くと、マユミの一種と勘違いしてしまいそうですが、じつはニシキギの一品種です。ニシキギと異なり、枝にヒレがないため、花の無い時期の枝ぶりは、確かにマユミっぽくも見えますが、花や果実はまさにニシキギそのものです。

市内の分布状況

市内全域の山林に生えますが、数は少なく、あまり見られません。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 競合
  • 荒廃
  • 開発

林の縁に細々と生えているため、アレチウリなどの外来種が繁茂すると大変です。また、笹の繁茂や過度な伐採、山林開発などもコマユミにとっては重大な脅威となります。

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