ナンテンハギ(南天萩)(マメ科 ソラマメ属)
ナンテンハギ(南天萩)(マメ科 ソラマメ属)
自生環境
野原、林縁、土手 など
原産地
日本在来
特徴
- 野原や林の縁など、里山の環境にたくさん生えている多年草です。春の新芽が身近な山菜として親しまれているほど、ありふれた草ではありますが、開発の進んだ平地ではめっきり少なくなってしまいました。
- 草丈は30センチから60センチほどで最初は直立しますが、長くのびると次第に他の植物にもたれかかるようになります。この仲間は、葉先が巻きひげになるものが多いのですが、ナンテンハギは巻きひげはほとんど出ません。小葉の枚数は2枚ずつです。
- 初夏から秋にかけ、葉のわきから柄を出し、柄の先に赤紫色の花が数個ずつ穂になって咲きます。結実率はあまりよくありませんが、花後は細長い豆のさやができます。成熟すると音を立てて弾け、中のタネを飛ばします。
信州ではアズキハギとも
標準和名(植物名の共通語)はナンテンハギですが、各地で身近な山菜として親しまれているため、いくつかの地域名が存在します。標準和名のナンテンは、小葉のかたちをナンテンの葉に見立てたものですが、これをアズキの葉に見立てアズキハギやアズキナとも呼びます。特に信州では、アズキハギのほうが言葉の通りが良いと言います。その他、葉のつきかたからフタバハギとも呼ばれます。
市内の分布状況
市内全域に分布しますが、数は限られています。
生育を脅かす要因
- 競合
- 農薬
- 開発
外来植物に覆われたり、除草剤をかけられたりすると、数が減ってしまいます。また宅地開発などで土地の様子が大きく変わると、そのまま絶えてしまう傾向があります。
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