アオスズメノカタビラ(青雀の帷子)(イネ科イチゴツナギ属)
アオスズメノカタビラ(青雀の帷子)(イネ科イチゴツナギ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
ヨーロッパ原産と推定
特徴
- もともとの原産地はヨーロッパと推定されますが、今や世界中に広がる1年から越年草です。市内でも、いたるところにごく普通にあり、開花結実も通年見られます。
- 株もとの茎は、若干地を這う傾向があり、しばしば茎の節から根を出します。在来のスズメノカタビラと比べると株もとはあまり密集せず、全体的に細くてひょろっとした印象があります。株もとの茎がアオスズメノカタビラ以上に長く地を這い、節々から根を出す系統をツルスズメノカタビラと呼びますが、市内では該当するものはまだ見いだせていません。
世界中に生えている
身のまわりで「スズメノカタビラ」とされているものは、厳密に言うとその大半が、外来系統のアオスズメノカタビラです。世界中に分布する植物のことをコスモポリタン種と言いますが、アオスズメノカタビラもそのひとつです。コスモポリタン種に共通する特徴として、環境適応力が強いためどこでも生えてきて、季節に関係なく1年中だらだらと、開花結実を繰り返す傾向が挙げられます。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
予想される被害
- 駆逐
- 花粉症
- 交雑
風媒花なので、花粉を空中にまき散らして、イネ科花粉症の原因になります。また日本在来のスズメノカタビラとの間で、場所を巡る競争や交雑などが起きる可能性があります。
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