アカメガシワ(赤芽柏)(トウダイグサ科アカメガシワ属)
アカメガシワ(赤芽柏)(トウダイグサ科アカメガシワ属)
自生環境
林縁、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 林の縁や道ばたなど、明るい場所にたくさん生え、成長の早い落葉高木です。伐採や山火事、土砂災害などでその場の生態系がリセットされると、真っ先に芽生えるパイオニア植物です。
- 雌雄別株ですが、花や果実の無い段階での識別は困難を極めます。雄株・雌株とも6月から7月ごろに枝先に多数の小さな花を咲かせます。花びらはありませんが、雄花はポンポン状になった多数の雄しべが、雌花は3本の花柱が、よく目立ちます。果実はトゲトゲした感じで、成熟すると割れて中から真っ黒いタネが3個から4個顔を出します。
- 冬芽は裸芽と呼ばれる形態です。来年の芽はほぼむき出しの状態で、金色の短い毛に覆われます。展開したばかりの新しい葉は赤っぽい色でよく目立ち、名前の赤芽はそこから来ています。
アリに守ってもらう
アカメガシワの葉の根もとをよく見ると、小さな茶色い斑点が2個ついています。これは花外蜜腺という蜜を分泌する器官で、ここにはアリさんがよくやってきます。アリさんは体こそ小さいですが、多くの虫さんが嫌がる存在。たかられたらひとたまりもないからです。そのためアカメガシワはアリさんに蜜をプレゼントする代わりに、枝葉を歩いてもらって外敵から身を守っていると考えられます。
市内の分布状況
市内全域でごく普通に見られます。山林伐採後、いち早く芽生える樹種です。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域の樹木として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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