アカメガシワ(赤芽柏)(トウダイグサ科アカメガシワ属)

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ページ番号 1024962 更新日  令和2年1月17日 印刷 大きな文字で印刷

アカメガシワ(赤芽柏)(トウダイグサ科アカメガシワ属)

アカメガシワの図鑑

自生環境

林縁、道ばた など

原産地

日本在来

特徴

  • 林の縁や道ばたなど、明るい場所にたくさん生え、成長の早い落葉高木です。伐採や山火事、土砂災害などでその場の生態系がリセットされると、真っ先に芽生えるパイオニア植物です。
  • 雌雄別株ですが、花や果実の無い段階での識別は困難を極めます。雄株・雌株とも6月から7月ごろに枝先に多数の小さな花を咲かせます。花びらはありませんが、雄花はポンポン状になった多数の雄しべが、雌花は3本の花柱が、よく目立ちます。果実はトゲトゲした感じで、成熟すると割れて中から真っ黒いタネが3個から4個顔を出します。
  • 冬芽は裸芽と呼ばれる形態です。来年の芽はほぼむき出しの状態で、金色の短い毛に覆われます。展開したばかりの新しい葉は赤っぽい色でよく目立ち、名前の赤芽はそこから来ています。

アカメガシワの画像その1。雄株。花びらは無く、たくさんの雄しべがポンポンのようにつく。がく。

アカメガシワの画像その2。雌株。花びらは無く、花柱3本が目立つ。

アカメガシワの画像その3。果実は熟すと3つに割れて黒いタネが顔を出す。芽吹いたばかりの葉は赤い色。冬芽。来年用の葉はほぼむき出しの状態で冬を越す。

アリに守ってもらう

アカメガシワの葉の根もとをよく見ると、小さな茶色い斑点が2個ついています。これは花外蜜腺という蜜を分泌する器官で、ここにはアリさんがよくやってきます。アリさんは体こそ小さいですが、多くの虫さんが嫌がる存在。たかられたらひとたまりもないからです。そのためアカメガシワはアリさんに蜜をプレゼントする代わりに、枝葉を歩いてもらって外敵から身を守っていると考えられます。

市内の分布状況

市内全域でごく普通に見られます。山林伐採後、いち早く芽生える樹種です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域の樹木として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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