コハコベ(小繁縷)(ナデシコ科ハコベ属)
コハコベ(小繁縷)(ナデシコ科ハコベ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 一般に「はこべ」と呼ばれているものは、ミドリハコベとコハコベ(本種)の2種があります。国内で最初にコハコベの存在に気づかれたのは1922年の東京でのことで、以降急速に全国へと広がり、今では身近な「はこべ」の大半がこのコハコベです。
- 環境を問わずどこにでも生えますが、特に日当たりのよい場所を好みます。1年草ですが季節に関係なく出現し、年じゅう開花・結実を繰り返しています。花は日が当たるといっせいに開きます。花びらは白色で5枚ありますが、気温の高い時期は花びらを省略した状態で開くこともあります。
- ミドリハコベとコハコベはよく似ているうえに、生える環境によって見た目が大きく変化するため、その見分けは容易ではありません。タネが確実な識別点となりますが、食用にする場合は、どちらも食べられるため、区別しなくても問題はありません。
小鳥が大好きな草
日本で「はこべ」と言えば、春の七草のひとつ。葉物野菜の少ない冬場の貴重な青菜として重宝されてきました。また摘んだハコベを炒り、塩と混ぜたものは「ハコベ塩」と言って、歯磨き粉として使われました。ヨーロッパでも野菜として使われますが、一方でニワトリや小鳥が好んで食べる草として知られています。そのことから英語ではchick weed(ニワトリの草)と言います。
市内の分布状況
市内全域、どこでもごく普通に見られます。
予想される被害
・駆逐
・交雑
とても丈夫で繁殖力も強力です。また在来種のミドリハコベとの判別に悩むような、中間的な姿の株もしばしば見られます。ミドリハコベの間で交雑が起きている可能性があります。
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