カキドオシ(垣通し)(シソ科カキドオシ属)

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ページ番号 1025467 更新日  令和2年3月9日 印刷 大きな文字で印刷

カキドオシ(垣通し)(シソ科カキドオシ属)

カキドオシの図鑑

自生環境

野原、河川敷、林縁 など

原産地

日本在来

特徴

  • 湿った場所にごく普通に生え、地を這うように茎をのばしていく多年草です。茎や葉には独特の芳香があるため、自生地を歩くと、周囲にこの匂いが漂います。
  • 春になると、新しい茎や葉をのばしながら、薄紫色の花を咲かせます。花が咲き終わった後も、がくはそのまま残って下を向き、その中で4個の丸いタネが成熟していきます。花びらの長さは15ミリメートルから20ミリメートル、がくの長さは7ミリメートルです。葉わきに1個から3個ずつつきます。
  • 花が咲き終わると一気に茎をのばし、地についた部分で根を出してどんどん増えていきます。その勢いは、垣根をも通り抜けてしまうほどであることから、垣通しと名がつきました。季節が進んで寒くなってくると地上部の大半は枯れますが、多少の葉を残した状態で越冬することもしばしばです。

カキドオシの画像その1。春に薄紫色の花を咲かせる。園芸品種・斑入りカキドオシ。葉が美しいため、庭で栽培される。

カキドオシの画像その2。上唇/下唇。下唇には濃い紫色の模様がある。がくの中に最大4個のタネができる。

カキドオシの画像その3。小銭のように丸い葉が連なることから別名は連銭草(れんせんそう)。花の後、勢いよくつるをのばす。

グランドカバーにも

斑入りの葉をつけるものは、グランドカバー(庭の下草)や寄せ植えとして栽培されます。園芸店では、属名のGlechomaをカタカナにした「グレコマ」の名で流通していることが多いようです。これらはカキドオシの斑入り品種と考えられますが、ヨーロッパ原産のセイヨウカキドオシも混じっている可能性があります。セイヨウカキドオシは花やがくが一回り小さく、葉わきにつく花は3個から5個です。

市内の分布状況

市内全域、いたるところでごく普通に見られます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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