コバナキジムシロ(小花雉蓆)バラ科キジムシロ属
コバナキジムシロ(小花雉蓆)バラ科キジムシロ属
自生環境
河川敷、水辺、あぜ など
原産地
朝鮮半島から中国
特徴
- 利根川や江戸川の河川敷に多く、ときどき水をかぶるような場所を好んで生えます。市内では河川敷以外でも、あぜ道や沼のへりなどの湿った場所に生えているのをよく見かけます。茎は地面をはうようにしてのび、条件が良いと50センチメートルくらいの長さに達することもありますが、とても小さな姿のまま開花結実を済ませることも珍しくありません。
- 春から夏にかけてが主な開花期とされていますが、観察していると季節に関係なく通年ダラダラと開花する傾向があるようです。厳冬期はロゼットで冬越ししますが、陽だまりの暖かい場所ではちらほらと咲くこともあります。
- 発見当初は北アメリカ原産の種類と考えられたこともあり、アメリカキジムシロの別名がありますが、その後の研究により中国から朝鮮半島付近を原産とする種類とされ、現在に至ります。
珍しい外来植物?
「外来種=はびこる」というイメージがありますが、じつはそれはごく一部にすぎません。日本には毎年たくさんの種類の外来種が侵入していますが、環境に適応できないまま消えてしまうか、できたとしても局所にとどまっているものが大半です。コバナキジムシロは後者でしょうか。利根川水系には比較的多いため、市内での遭遇頻度は高いのですが、全国的に見るとそこそこ珍しい存在です。
市内の分布状況
市内全域の水辺に生えています。特に利根川や江戸川の河川敷に多く見られます。
予想される被害
- 駆逐
河川敷の湿った場所には、多種多様な希少種が自生しています。コバナキジムシロはそういう場所によく生えるため、希少種の種類によっては影響を受ける可能性があります。
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