ヒメリュウキンカ(姫立金花)(キンポウゲ科ヒメリュウキンカ属)
ヒメリュウキンカ(姫立金花)(キンポウゲ科ヒメリュウキンカ属)
自生環境
家のまわり、林内 など
原産地
ヨーロッパ
特徴
- 観賞用に渡来した小さな多年草で、原産地のヨーロッパでは湖のほとりなどに自生しています。山の湿原でミズバショウとともに春の訪れを告げるリュウキンカに似ていて小さいためヒメリュウキンカと名がつきましたが、分類上はまったくの別物です。
- 冬のうちから葉を出しはじめ、早春に直径2.5センチメートルくらいの花を咲かせます。花びらの枚数は8から10枚ほどですが枚数は同じ株でも変動します。花びらには強い光沢があり、典型的なものは鮮やかな黄色ですがたくさんの園芸品種があります。園芸品種の花色は黄色のほか、白色、クリーム色、橙色などがあり、さらに八重咲きや葉色ちがいなどもあります。
- 花の後はすみやかに休眠に入り、5月までには地上部は完全に枯れます。地中には「いも」のように膨らんだ根が次々とでき、それが分離・拡散することで増殖していきます。
キクザキリュウキンカ
ヒメリュウキンカと呼ばれているものの中には、葉の長さ約6センチメートル、花の直径約4センチメートルと、とても大きくなるタイプが知られています(典型的なヒメリュウキンカでは、葉の長さ約2センチメートル、花の直径約2.5センチメートル)。
このタイプをキクザキリュウキンカ(F. ficarioides)と呼び、種類を分ける考え方もあります。ただ、この2つを同じものだとする考えもあり、今後の研究によって見解が変わる可能性もあります。
市内の分布状況
園芸植物なので市内に自生はありません。ときに野生化したものが見られます。
予想される被害
- 駆逐
冬から早春の花の少ない時期に咲くため、広く栽培されています。ただ、ちぎれた根などから簡単に復活するため、育てるときは、野生化させないよう配慮が必要です。
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