ミツバアケビ(三葉木通)(アケビ科アケビ属)
ミツバアケビ(三葉木通)(アケビ科アケビ属)
自生環境
林縁、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 雑木林とその周辺に普通に生え、旺盛につるをのばしてあちこちに絡みつくように育っています。さらに地下茎を横走ながら広がっていき、株の全容がつかめないほどになります。同じ仲間のアケビといっしょに生えていることも多く、アケビとの間にゴヨウアケビという雑種をつくります。
- 三葉の名のとおり、小葉は3枚です。葉のふちには波打つような切れこみが入ります。落葉樹ではありますが、冬も葉が残っていることも珍しくありません。
- 花期は春で、芽吹きとともに開花します。雌雄同株ですが、雄花と雌花があります。雌花は1個から3個で花茎の根もとにつきます。雄花は多数で、花茎の先のほうに穂になってつきます。花色はアケビに比べると濃く、ワインレッドのような色です。
なかなか果実ができない
アケビもミツバアケビも、たくさん生えているのにもかかわらず、果実はなかなか見られません。これは結実するためには、ちがう株からの花粉がつかないとダメという性質があるためです。アケビ類は、林内のほうぼうからつるが出ていて、何株もあるようでも、じつは全部地下茎でつながっていて、1つの株しかないということも珍しくありません。そのため、結実できる場所は意外に少ないのです。
市内の分布状況
市内全域に分布しますが、果実ができる場所は限られています。
生育を脅かす要因
- 開発
- 荒廃
市内全域の山林内にごく普通に見られ、今のところ絶滅の心配はありません。ただ、山林の開発や荒廃が進んでおり、生育環境が良好とはいえない現状があります。
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