カラスノエンドウ(烏野豌豆)(マメ科ソラマメ属)
カラスノエンドウ(烏野豌豆)(マメ科ソラマメ属)
自生環境
道ばた、野原、公園など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生え、春の野花としておなじみの存在です。名前のカラスは、果実が熟すとカラスのように真っ黒になることに由来します。葉先が矢筈のようにへこむことから、ヤハズエンドウとも呼ばれます。
- 茎は30センチメートルから50センチメートルの高さになりますが、やわらかいため自分で自分の体を支えられるほどの強さはありません。葉の一部が変形してできた巻きひげを使って、体を支えています。花は赤紫色ですが色の濃淡には個体差があります。白花種はシロバナヤハズエンドウと呼ばれており、市内でもたまに見つかります。
- 葉のつけ根にある托葉には蜜腺があり、蜜を求めてアリがやってきます。またカラスノエンドウはアブラムシがつきやすく、アブラムシを食べるためにテントウムシがたくさん集まります。アリはアブラムシの出す甘露と言う甘い分泌物も大好きです。
ヤハズエンドウが標準名に
カラスノエンドウは、とても身近な野花なので、野草図鑑にはほぼ間違いなく掲載されています。一般向けの図鑑は、多くがカラスノエンドウの名前で紹介してますが、じつは標準和名としてはヤハズエンドウのほうが採用されています。そのため専門書の大半はヤハズエンドウの名前で掲載しています。今後一般向けの図鑑でもヤハズエンドウ派が多くなってくるかもしれませんね。
市内の分布状況
市内全域、どこでもごく普通に見られます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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