オオジシバリ(大地縛り)(キク科ノニガナ属)
オオジシバリ(大地縛り)(キク科ノニガナ属)
自生環境
野原、水辺、あぜ など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりの良い湿った場所にたくさん生えています。茎は地を這いながら、節々から根を下ろして広がっていきます。地縛りの名は、この姿が地面を縛りつけているように見えることにちなみます。この茎は途中でちぎれても、ちぎれた断片がそれぞれ新しい株として育っていきます。
- 春を中心に、直径3センチメートルくらいの黄色い花を咲かせます。1枚の花びらのようなものが舌状花と言う1つの花で、ひとつの大きな花のように見えるのはその集合体で。タンポポに比べると舌状花の数は少なく、中心に黒い雄しべと雌しべが目立ちます。春ほどではありませんが、秋にもちらほらと開花します。
- 茎や葉をちぎると白い「乳汁」が出てきます(乳汁は無毒)。葉は根もとに行くにつれ細くなり、ひょろひょろとだらしない感じに見えます。気温が下がると紅葉します。
ニガナ属からノニガナ属へ
かつてキク科ニガナ属(Ixeris)とされていたグループは、新しい研究でIxerisとIxeridiumの2つに分割されました。その際、ニガナの仲間がIxeridiumのほうに分けられたため、ニガナ属はIxeridiumの日本名となり、Ixerisは新たにノニガナ属という日本名が充てられるようになりました。ノニガナ属には、オオジシバリのほか、イワニガナ、カワラニガナ、ノニガナ、ハマニガナなどが属しています。
市内の分布状況
市内全域に分布し、日当たりの良い湿った場所にごく普通に見られます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
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