マルバヤナギ(丸葉柳)(ヤナギ科ヤナギ属)

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ページ番号 1026641 更新日  令和3年5月24日 印刷 大きな文字で印刷

マルバヤナギ(丸葉柳)(ヤナギ科ヤナギ属)

マルバヤナギの図鑑

自生環境

河川敷、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 河川敷などの水辺環境にごく普通に生える落葉樹で、よく育ったものは高さ10メートルから20メートルほどになります。市内ではカワヤナギ、タチヤナギとともに最も普通に見られる野生のヤナギです。
  • 市内のヤナギ類の中では最も花が遅く、雄株・雌株ともに花期は4月後半から5月にかけてです。また葉の後に花の穂が出るのも特徴のひとつです。雄花の雄しべの本数は3本から5本です。雌株は花後速やかに果実が成熟し、5月半ばを過ぎるころには白い綿毛のついたタネを大量に飛ばします。
  • ヤナギの仲間は細長い葉のものが多いのですが、マルバヤナギの葉は葉幅が広めで、表面に光沢があります。また新葉は赤みを帯びた色をしており、アカメヤナギの別名でも呼ばれます。葉のつけ根に丸い托葉が目立つのも特徴のひとつです。

マルバヤナギの画像その1。まず葉が出てから花が咲く。写真は雄花。雄しべは短め。まもなく果皮が割れ、白い綿に包まれたタネが舞う。

マルバヤナギの画像その2。新芽が赤いので、アカメヤナギとも呼ばれる。葉の根もとに丸い托葉がある。托葉。

マルバヤナギの画像その3。樹皮はタテに割れ、古くなると樹液を出す。冬芽は帽子をかぶっていない。葉裏は銀白色。

樹液を出すヤナギ

 カブトムシやクワガタムシがやってくる「樹液レストラン」をつくる木といえば、コナラやクヌギ、シラカシなどどんぐり系の樹種が思い浮かぶでしょう。じつはヤナギ類の中にも、樹液レストランをつくるものがあり、それがこのマルバヤナギです。水辺環境の木であるため、カブトムシは少ないものの、コクワガタやゴマダラチョウ、サトキマダラヒカゲ、スズメバチ類などの昆虫がよく訪れています。

市内の分布状況

利根川や江戸川の川べりに生える代表的な樹種のひとつです。河川に限らず水辺には普通に生えています。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に根づく樹木として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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