ユウガギク(柚香菊)(キク科シオン属)
ユウガギク(柚香菊)(キク科シオン属)
自生環境
野原、林縁、土手など
原産地
日本在来
特徴
- 田のあぜでカントウヨメナといっしょに生えることもありますが、より乾燥したススキ草原のような場所にも多く見られます。茎は大人の背丈くらいの高さなり、上部はよく枝分かれします。葉のかたちはさまざまですが、カントウヨメナよりも切れ込みが深くなる傾向があります。
- 夏の終わりから秋にかけ、茎の先に直径2.5センチメートルほどの花を1つずつ咲かせます。舌状花はふつう白色ですが、カントウヨメナのような薄紫色の花をつける株もあります。
- カントウヨメナ、ユウガギクともに、果実のてっぺんに0.25ミリメートルほどとルーペを使わないとわかりにくいような微細な冠毛(綿毛)があります。西日本に分布するヨメナとオオユウガギクはこの冠毛がもう少し長く、肉眼でも確認できます。
ユズの香りはするか
ユウガギクは漢字で柚香菊と書きます。そう、ユズ(柚子)の香りがする菊という意味です。ところが花にそれらしき香りはまったく感じられません。ある日、葉をちぎるとユズのような香りがするという記述を見つけ、実際に確認してみました。その結果、かすかにですが、柑橘のような香りがすることを感じ取ることができました。皆さんも機会があったら確認してみてくださいね。
市内の分布状況
市内全域に分布し、日当たりの良い場所に見られます。
生育を脅かす要因
- 競合
- 乾燥化
市内ではそれほど珍しいものではありませんが、身近な野の花としてやさしく見守りたいところです。外来種の繁茂や、土の乾燥化の進行は生育の脅威となります。
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