キツネガヤ(狐茅)(イネ科スズメノチャヒキ属)
キツネガヤ(狐茅)(イネ科スズメノチャヒキ属)
自生環境
山林
原産地
日本在来
特徴
- 薄暗い林内または林縁で、下草が多く生えてやぶ蚊がたくさんいそうな場所に生える多年草です。とても地味な上に、ほかの草に紛れるようにして育っているため、穂の無い時期に見つけるのはとても大変です。茎や葉には白くて柔らかい毛が多く生えていて、ビロードのようなさわり心地です。
- 6月から7月ごろ、茎の先から長さ20センチメートルから30センチメートルほどの穂を出します。穂は一方向にたなびくようにゆるやかに垂れさがります。ひとつひとつの小穂は細長く、長い芒があります。中のタネが成熟するとこの芒が動物の体毛に引っかかるなどして、ひっつき虫となり、あちこちに運ばれていきます。
- 小穂は細長い上に、さらにその先に長い芒があり、遠目から「細くとがって見える」ため、それをキツネに見立てたのが名前の由来と言われています。
ニセキツネガヤが登場?
イネ科スズメノチャヒキ属の植物は、どれもよく似ていている上に、近年は外来種が多数侵入しており、見分けが一段と厄介になっています。そんな中、ヨーロッパ原産のアレチノチャヒキは、別名ニセキツネガヤで、ぱっと見がキツネガヤそっくり。幸いアレチノチャヒキはきわめて少数派です。またキツネガヤのような自然豊かな山林にはなく、街中の荒れ地のような場所に見られます。
市内の分布状況
市内全域に分布し、山林周辺に生えますが、数は少なめです。
生育を脅かす要因
- 荒廃
- 競合
- 乾燥化
山林周辺の薄暗くジメジメとした場所に生える草です。ササ類や外来種がはびこったり、伐採などで土地が乾燥したりすると、姿を消してしまうおそれがあります。
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