エゴノキ(えごの木)(エゴノキ科エゴノキ属)

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ページ番号 1027282 更新日  令和3年5月27日 印刷 大きな文字で印刷

エゴノキ(えごの木)(エゴノキ科エゴノキ属)

エゴノキの図鑑

自生環境

山林

原産地

日本在来

特徴

  • 林縁の明るい場所でごく普通に見られる、高さ7メートルから8メートルほどの落葉小高木です。株もとから何本もの幹を出し「株立ち」の状態になります。土の乾燥には弱く、また背の高い木が増えて日が当たらなくなると衰弱します。
  • 5月から6月ごろ、直径2.5センチメートルほどの白い星形の花が枝いっぱいにぶら下がります。花の最盛期にはあたりが甘い芳香に包まれます。雑木のイメージが強い樹種ですが、花の美しさから花木として栽培されることもあります。ピンクの花を咲かせるベニバナエゴノキなどの園芸品種もあります。
  • 花後にぶら下がる果実にはエゴサポニンと言う成分が含まれ、石けんの代わりとして使うことができます。果実は成熟すると茶色くなり、皮が割れて中からタネが顔を出します。このタネはヤマガラなどの鳥さんの好物です。

エゴノキの画像その1。花はぶら下がるように下向きに咲く。花は白色で、星形に開く。園芸品種・ベニバナエゴノキ。花はピンク。

エゴノキの画像その2。若い果実をつぶすと石けんの代わりになる。成熟すると果皮が割れ、中の種子が顔を出す。果皮/種子。種子はヤマガラ(野鳥)がよく食べる。

エゴノキの画像その3。虫こぶ・エゴノネコアシ。エゴノネコアシアブラムシという昆虫がつくったもの。樹皮はタテに割れ目がはいり、古くなるとはがれる。

虫こぶ「エゴノネコアシ」

エゴノキにできるバナナの房状の大きな虫こぶが、エゴノネコアシと呼ばれるものです。エゴノネコアシアブラムシというアブラムシが冬芽に寄生してできたもので、この中はエゴノネコアシアブラムシの生活空間となっています。やがて翅を持った一部の個体はアシボソ(イネ科の草)へと移動し、そこで生活します。秋になるとアシボソから再びエゴノキの冬芽へと移動し、そこに卵を産みます。

市内の分布状況

市内全域に分布し、山林周辺で見ることができます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 荒廃
  • 競合
  • 乾燥化

適度に管理がなされた雑木林の環境を好みます。ササ類や外来雑草の繁茂で日が当たらなくなったり、反対に草刈りや伐採のしすぎで土が乾燥したりすると衰弱してしまいます。

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