セイバンモロコシ(西蛮蜀黍)(イネ科モロコシ属)
セイバンモロコシ(西蛮蜀黍)(イネ科モロコシ属)
自生環境
道ばた、土手、荒れ地 など
原産地
アフリカ
特徴
- 世界じゅうで手に負えない勢いで増えている「悪名高き草」です。国内では1945年ごろに関東地方で発見され、以降急増しました。市内でもいたるところにごく普通に生え、もともとあったススキなどの在来種の生育場所を奪ってしまっています。
- 地下茎をどんどんのばし、わずかにちぎれた地下茎の断片からも新しい株として育ちます。またひとつの株の寿命が長く、一度生えると簡単には抜けないくらい深く根を張ります。さらに周りの植物の生育を抑える成分を出し、広範囲にわたってセイバンモロコシだけが占領してしまう状態になってしまいます。
- 初夏から秋にかけて、茎の先に赤茶色の大きな穂をつけます。小穂の先には長い芒(のぎ)がありますが、芒の無いヒメモロコシと言う品種もあります。市内にはヒメモロコシが多く、芒の出かたが中途半端でどちらともつかないものもしばしば見受けられます。
牧草には向かない
セイバンモロコシは英語でジョンソングラスと呼ばれます。これはかつてジョンソンさんが牧草の候補に選んだことにちなみます。ところが葉に含まれる青酸配糖体は、分解すると強い毒を持つ青酸(シアン化水素)になるため家畜には有毒です。よく乾燥させた「乾草」なら問題ないようですが、生乾きだと家畜が命を落とすこともあります。そのため牧草としてはほとんど使われないようです。
市内の分布状況
どこにでも見られ、年々増加傾向にあります。市内では典型品よりもヒメモロコシ型のほうが目立ちます。
予想される被害
・駆逐
・花粉症
風媒花なので、花粉を空中にまき散らして、イネ科花粉症の原因になります。また繁殖力が非常に強く、多年草であるため、一度入りこむと地域の生態系に大きな打撃を与えます。
外来生物法など
その他の総合対策外来種(法的規制は無し)
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