シマツユクサ(島露草)(ツユクサ科ツユクサ属)
シマツユクサ(島露草)(ツユクサ科ツユクサ属)
自生環境
河川敷、水辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 国内では九州南部から沖縄にかけての水辺に生える1年草です。つまり日本在来でありながら本州や四国は分布域外なのですが、2000年代に入ってから関東以西の各地からシマツユクサの報告が相次いでいます。市内ではまだ少数派ですが、河川敷とその周辺の水辺環境で時折見かけます。
- 全体的にツユクサよりも小型で、茎は地を這うようにのびて、節々から根を下ろしながら広がっていきます。ちぎれた茎からも復活して新しい株として育っていきます。
- 夏から秋にかけて、鎌のようなかたちの2枚の苞の間から、薄青紫色の花を咲かせます。花びらは3枚あり、ふつう3枚とも薄青紫色で目立ちますが、ときに下1枚があまりはっきりしないこともあります。タネの表面は網目状にぼこぼことしています。
沖縄のツユクサ登場?
沖縄に分布する植物の中には、名前に「島」とつくものが多く見られます。このシマツユクサも同じで、国内では九州南部から沖縄に分布します。ところが近年、本州各地からシマツユクサの報告が相次ぎ、2010年頃から市内でも姿を見るようになりました。理由は不明ですが、渡り鳥の移動とともにタネが運ばれ、温暖化の影響で定着できるようになったというのが関係しているかもしれません。
市内の分布状況
利根川や江戸川、利根運河とその周辺に見られます。温暖化の影響か、近年増加傾向にあります。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
千葉県では重要保護生物に選定されていますが、市内ではむしろ増加傾向にあります。今後の動向に留意する必要はありますが、現時点では見守る程度で良いと考えられます。
レッドリストの位置づけ
千葉県…重要保護生物(B)
環境省…-
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