シマツユクサ(島露草)(ツユクサ科ツユクサ属)

Xでポスト
フェイスブックでシェア

ページ番号 1028194 更新日  令和3年5月27日 印刷 大きな文字で印刷

シマツユクサ(島露草)(ツユクサ科ツユクサ属)

シマツユクサの図鑑

自生環境

河川敷、水辺 など

原産地

日本在来

特徴

  • 国内では九州南部から沖縄にかけての水辺に生える1年草です。つまり日本在来でありながら本州や四国は分布域外なのですが、2000年代に入ってから関東以西の各地からシマツユクサの報告が相次いでいます。市内ではまだ少数派ですが、河川敷とその周辺の水辺環境で時折見かけます。
  • 全体的にツユクサよりも小型で、茎は地を這うようにのびて、節々から根を下ろしながら広がっていきます。ちぎれた茎からも復活して新しい株として育っていきます。
  • 夏から秋にかけて、鎌のようなかたちの2枚の苞の間から、薄青紫色の花を咲かせます。花びらは3枚あり、ふつう3枚とも薄青紫色で目立ちますが、ときに下1枚があまりはっきりしないこともあります。タネの表面は網目状にぼこぼことしています。

シマツユクサの画像その1。上2枚の花びらは横長でうすい青紫色。下側の花びらもうすい青紫色。ツユクサに比べると花や葉は小さめ。

シマツユクサの画像その2。果実は苞の中にできる。苞。苞はツユクサよりも細長い。苞。鎌のように下に向かってきゅっと曲がる。

シマツユクサの画像その3。タネの表面は網目状にぼこぼこしている。茎は地面を這い節々から根を下ろす。

沖縄のツユクサ登場?

沖縄に分布する植物の中には、名前に「島」とつくものが多く見られます。このシマツユクサも同じで、国内では九州南部から沖縄に分布します。ところが近年、本州各地からシマツユクサの報告が相次ぎ、2010年頃から市内でも姿を見るようになりました。理由は不明ですが、渡り鳥の移動とともにタネが運ばれ、温暖化の影響で定着できるようになったというのが関係しているかもしれません。

市内の分布状況

利根川や江戸川、利根運河とその周辺に見られます。温暖化の影響か、近年増加傾向にあります。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

千葉県では重要保護生物に選定されていますが、市内ではむしろ増加傾向にあります。今後の動向に留意する必要はありますが、現時点では見守る程度で良いと考えられます。

レッドリストの位置づけ

千葉県…重要保護生物(B)
環境省…-

PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は役に立ちましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。