メマツヨイグサ(雌待宵草)(アカバナ科マツヨイグサ属)
メマツヨイグサ(雌待宵草)(アカバナ科マツヨイグサ属)
自生環境
荒れ地、河川敷、道ばた など
原産地
北アメリカ原産
特徴
- 1920年代に観賞用に導入されましたが、増える力がとても強く、今や荒れ地ではびこって、他の外来種とともに背の高いやぶをつくっています。それでも夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどで、季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。
- 果実は棒状で、熟すと先が4つに開き、この中に細かいタネがびっしりと詰まっています。この果実はいわば「天然のタネまき器」で、風などで揺れるたびに、中のタネがすき間から散布されていくしくみとなっています。
- マツヨイグサの仲間で最もよく見かけるのがこのメマツヨイグサとコマツヨイグサです。かつて多かったオオマツヨイグサは今は稀になりました。オオマツヨイグサはメマツヨイグサそっくりですが、メマツヨイグサよりも明らかに大きな花を咲かせます。
現地では根を保存食に
メマツヨイグサは夜に咲く幽玄な花を楽しむために観賞用に栽培されるだけではなく、食べられる草としても役に立っています。新芽や花、蕾は茹でて和え物にしたり、天ぷらにしたりと山菜にして食べられます。また根がとても太くなるため、「ハムの根」とも呼ばれ、アメリカ先住民は乾燥させたものを、冬の保存食としたようです。乾燥させた根は茹でると甘くて美味しく食べられます。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
予想される被害
- 駆逐
繁殖力が強いため、しばしば大群生して、背の高い草やぶをつくります。そのことにより、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。
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