コスズメガヤ(小雀茅)(イネ科 カゼクサ属)
コスズメガヤ(小雀茅)(イネ科 カゼクサ属)
自生環境
道ばた、畑地、荒れ地 など
原産地
ユーラシア大陸
特徴
- ほぼ世界じゅうに広がる1年草で、国内には明治時代にユーラシア大陸より渡来したと考えられています。とても丈夫で踏まれ強く、種子繁殖力の強いとてもタフな草です。環境を問わずいたるところに生えていますが、特に道路わきのアスファルトのすき間や、砂利を敷いた駐車場の隅などの乾燥地を好みます。
- 初夏から秋にかけ、茎の先に円錐形の穂をつけます。ひとつひとつの小穂は長さ3ミリメートルから8ミリメートルほどで平たいかたちをしています。小花の数は5個から12個ほどです。
- 花の穂の軸をルーペで見ると、腺点と呼ばれる匂いを出す点があります。ぷんぷんと匂ってくるほどではありませんが、草むしりでコスズメガヤをたくさん抜いた後に手を嗅ぐと、独特の匂いを感じられます。
枯れるとドライフラワーに
コスズメガヤは花が終わって種を落とした後も、穂のかたちがそのまま保たれ、白く乾燥します。そのためドライフラワーとしてとても見ごたえがあります。イネ科の仲間はカサカサした質感のものが多いのですが、枯れるとボロボロと脱落して、穂のかたちが失われてしまうものも少なくありません。そのため、ドライフラワーの素材として使える種類は意外に限られるものです。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
予想される被害
- 駆逐
- 花粉症
- 農業被害
繁殖力・環境適応力ともにとても強いため、地域の生態系への影響が心配されます。また風媒花なので、花粉を空中に撒き散らし、イネ科花粉症の原因になります。
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