ヒルガオ(昼顔)(ヒルガオ科 ヒルガオ属)
ヒルガオ(昼顔)(ヒルガオ科 ヒルガオ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- 朝しか咲かない「朝顔」に対して、昼間もずっと咲いているので「昼顔」と呼ばれます。日当たりのよい場所にふつうに生える多年草で、地下茎をのばしながらどんどん広がっていきます。また地上の茎はつるになってあちこちに絡みつきます。
- 葉には耳のようなものがあります。同じ仲間のコヒルガオはこの耳が真横に張りだし、さらに2つに切れ込みますが、ヒルガオは後ろに張りだし切れ込みません。ただ市内では葉のかたちが中途半端なアイノコヒルガオがかなり多く見られます。
- 6月から10月ごろ、葉のわきから直径5センチメートルほどのピンクの花を咲かせます。花色の濃淡は株によってちがいますが、コヒルガオに比べると色が濃い傾向にあります。またコヒルガオと異なり、花柄はつるつるでフリルのような翼はありません。テンシボタン(ヤエヒルガオ)という八重咲き品種があり、稀に栽培されます。
アイノコヒルガオとは?
ヒルガオとコヒルガオは、花柄にフリルのような柄があるか、葉の耳の張りだす向き・切れ込み具合の2点が大きな識別点となります。ところが実際に観察していると、どちらともつかず判断に悩むような株に出会うことが珍しくありません。これがアイノコヒルガオで、ヒルガオとコヒルガオの雑種と考えられています。市内のものは純粋やコヒルガオやヒルガオは少なく、多くはアイノコヒルガオです。
市内の分布状況
身近な場所に生えていますが、市内ではヒルガオよりもアイノコヒルガオのほうが多いかもしれません。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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