コヒルガオ(小昼顔)(ヒルガオ科 ヒルガオ属)
コヒルガオ(小昼顔)(ヒルガオ科 ヒルガオ属)
自生環境
道ばた、畑地、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生えるつる性の多年草で、畑のまわりで特に多く見られます。地下茎を長くはりめぐらせながらどんどん増えていきます。土を耕すと地下茎がバラバラになりますが、わずかな断片でも復活して新しい株として育っていきます。いわば耕せば耕すほど元気に増える草です。
- 春から秋にかけて、葉のわきから直径3センチメートルから4センチメートルほどの薄いピンク色の花を咲かせます。花色には濃淡がありますが、同じ仲間のヒルガオに比べると色は薄めです。花柄にはフリルのような翼があります。花は多数咲きますが果実はほとんどできません。
- ヒルガオやコヒルガオの葉に穴が開いていたら、ハムシの仲間の食べた跡かもしれません。大半はイモサルハムシですが、運が良ければ黄金色に輝くジンガサハムシに出会えるかもしれません。ジンガサハムシは市内にも生息しています。
果実ができない理由
コヒルガオやヒルガオは、果実をなかなか見かけませんね。これには2つの理由があります。まず、同じ株の花粉では結実できない「自家不和合性」という性質。そして、地下茎で旺盛に繁殖するため、一見たくさんあるように見えても、じつは全部同じ株ということが多いという実態です。それでも工事などにより、土とともに他地域の株が持ち込まれると、結実することがあります。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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