ハナイバナ(葉内花)(ムラサキ科 ハナイバナ属)
ハナイバナ(葉内花)(ムラサキ科 ハナイバナ属)
自生環境
道ばた、野原、林縁 など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい乾燥した場所にごく普通に生え、春から秋にかけて長期間花を見ることができる小さな1年草から越年草です。よく似たキュウリグサとよくいっしょに生えています。
- はじめのうちは株もとに葉が密集したような姿をしていますが、花が咲きはじめると、急速に茎がのびてきます。株もとの葉は深緑色で少し波打つ傾向があります。葉は茎の先端までつき、葉と葉の間に花や果実が1つずつつきます。名前は葉内花で、この花のつきかたに由来します。
- 花は直径2ミリメートルから3ミリメートルほどで、薄い青紫色。花冠が5つに開き、梅の花のようなかたちをしています。花の中心付近にある輪っかのような部分を「のど」と言いますが、ハナイバナはこの部分も薄い青紫色です(キュウリグサは薄い黄色)。
花びら5枚ではない
ハナイバナは花びらが5枚あるように見えますが、じつは5枚ではありません。根もとが全部つながって1つの筒のようになっているからです。このような花びらを花冠(かかん)と言い、花冠の上半分が5つに開いて、まるで5枚の花びらがあるように見えているのです。花びらが花冠となるグループを合弁花類、花びらが1枚ずつ独立しているグループを離弁花類と言います。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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