ツルノゲイトウ(蔓野鶏頭)(ヒユ科 ツルノゲイトウ属)
ツルノゲイトウ(蔓野鶏頭)(ヒユ科 ツルノゲイトウ属)
自生環境
湿地、水田、あぜ など
原産地
南アメリカ
特徴
- もともとの原産地は南アメリカと推定されており、現在は熱帯地方を中心に世界の広範囲に分布しています。いつ日本に入ってきたのかはあまりよく分かっていませんが、現在は関東地方以西の田のあぜなどに定着しています。
- 茎は地を這うようにしてのび、節々から根を下ろしながら広がっていきます。茎はやわらかく、引き抜こうとすると簡単にちぎれ、根のついた断片が残り、そこからすぐに復活します。またちぎれた茎もすぐに根を出して新しい株として育つため、増える力がとても強い草と言えます。
- 夏から秋にかけて、葉のわきに丸い花の穂がつきます。花被片は白色で、花が咲き終わった後もそのまま残ります。果実は花被片の中で育ちます。大きくなると平たいハート形となり、花被片からはみ出します。
ナガエツルノゲイトウ
印旛沼で猛威を振るっている特定外来生物ナガエツルノゲイトウ。ツルノゲイトウに似ていますが水生植物で、葉の幅が広く、花の穂は葉のわきから出た「長い柄」の先につきます。今のところ市内にはナガエツルノゲイトウはありませんが、手賀沼周辺でも水の流れに沿って広がってきており、野田市でも注意が必要です。なおツルノゲイトウは特定外来生物ではなく、法的規制はありません。
市内の分布状況
市内全域に分布し、水田とその周辺に見られます。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
水田周辺に多く、地を覆うように広がります。そのため繁茂しすぎると、農業への影響はもちろん、他の希少な水田雑草の生育場所を奪ってしまうおそれがあります。
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