ミチヤナギ(道柳)(タデ科 ミチヤナギ属)
ミチヤナギ(道柳)(タデ科 ミチヤナギ属)
自生環境
道ばた、荒れ地、野原 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所にごく普通に生える1年草です。名前は道ばたに多いことにちなみ、庭先にも勝手に生えてくることから「ニワヤナギ」という別名もあります。ヤナギとつきますが、ヤナギではなくタデの仲間です。
- 茎はふつう直立し、10センチメートルから40センチメートルくらいの高さになります。よく踏まれる場所では、立ちあがらずに地を這うような姿でのびることもあります。葉は薄青緑色で、先が丸みを帯びた細長い楕円形です。初夏から秋にかけ、葉のわきにとても小さな薄緑色(ときにピンクがかる)の花を咲かせます。花の後も花被片は残り、その中に包まれるようにタネが1個育ちます。
- 茎の上から下まで葉の大きさがほぼ同じで、なおかつ葉の幅が1センチメートル以上あるもの(ミチヤナギは1センチメートル未満)をオオミチヤナギして変種に分けることがあります。
踏まれるところが好きな草
ミチヤナギのよく生える環境は、舗装されていない道路(土の道、砂利道)で、日当たりが良く、人や車にたびたび踏まれるような場所です。そのため背の低い草が多く、草が生えずに地面がむき出しになっている部分も目立ちます。このような場所にはほかにオオバコ、シロツメクサ、カゼクサ、オヒシバ、チカラシバ、ツメクサ、ノミノツヅリ、外来タンポポ、ハルジオンなどが生えています。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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