ススキ(薄)(イネ科 ススキ属)
ススキ(薄)(イネ科 ススキ属)
自生環境
野原、林縁、道ばた など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい乾いた草原を代表する大形の多年草で、しばしば群生して「ススキ草原」という環境をかたちづくります。オギのように長い地下茎を出さないため、1か所でこんもりと茂るような姿となります。ナンバンギセル(ハマウツボ科)はススキの根に寄生しますが、すっかり少なくなってしまいました。
- 秋になると、すっと立ちあがった茎の先に淡い茶色の穂をつけます。茎の上部にはほとんど葉はつきません。穂は毛が多く、その中に硬い芒(のぎ)が混じります(オギには芒はありません)。タネが成熟すると穂の毛は白くふわふわになり、風に乗って遠くに運ばれていきます。
- 斑入りの葉をつける園芸品種がいくつかあり、栽培されます。代表的なのは、鷹の羽根を連想させる模様が入るタカノハススキと、縞模様になるシマススキです。
秋の七草の尾花
万葉の時代、山上憶良は「萩の花尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花」として秋の七草を詠みました。これを現行和名にすると、ヤマハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウで、ススキ群落の植物が勢ぞろいです。「尾花」がススキのことで、近年はススキ草原の減少とともに、七草の一部は絶滅危惧種になるまで追い詰められているものもあります。
市内の分布状況
かつては普通種でしたが、環境の変化で激減し、あまり見られなくなりました。
生育を脅かす要因
- 競合
- 開発
乾燥した草原の代表種ですが、市内では激減しました。その原因として、セイバンモロコシなど外来種の繁茂、そして人間活動に伴う草原環境の消失などが考えられます。
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