オギ(荻)(イネ科 ススキ属)
オギ(荻)(イネ科 ススキ属)
自生環境
水辺、河川敷 など
原産地
日本在来
特徴
- 水辺にごく普通に生え、長い地下茎をはりめぐらしながらどんどん増え、しばしば広域にわたる「オギ原」をつくります。オギはススキのようにこんもりとは茂らず、上に上にと茎が立ちあがり、背の高い草やぶを形成します。ただたびたび草刈りが行われる場所では、ススキと紛らわしい状態になることもあります。
- 秋になると茎の先にススキに似た花の穂を出します。オギの茎は茎の先端近くにまで葉がつく傾向があります。穂は毛が多いものの、ススキのような芒はありません。タネが成熟すると穂の毛はふわふわになり、風に乗ってあちこち運ばれていきます。
- オギやヨシの原っぱは水辺の生きものの生活場所としてとても大切です。市内では利根川や江戸川の河川敷に広大な群落がありますが、近年は乾燥化が進み、セイタカアワダチソウなどの外来種が増えてしまっているところが目立ちます。
ススキとは環境が異なる
ススキもオギも、同じ仲間(イネ科ススキ属)に分類され、穂のかたちはとてもよく似ています。ただ両者は生えている環境が異なります。ススキが日当たりのいい乾燥した草原に多いのに対し、オギは河川敷や沼のほとりなど、やや湿った場所に群生し、しっかりと棲み分けがなされています。なお土の水分量がさらに増えるとヨシやガマの割合が多くなっていきます。
市内の分布状況
身近な場所でごく普通に見られます。市内では、ススキのように見えるものの大半がこのオギです。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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