ホナガアオゲイトウ(穂長青鶏頭)(ヒユ科 ヒユ属)
ホナガアオゲイトウ(穂長青鶏頭)(ヒユ科 ヒユ属)
自生環境
道ばた、畑地、荒れ地 など
原産地
北アメリカ
特徴
- 畑のまわりや道ばた、荒れ地などの日当たりのよい場所に生えています。イヌビユやホソアオゲイトウなど、ほかのヒユの仲間といっしょに生えていることも珍しくありません。これらの雑種と推定されるものが各地で記録されており、今後ホナガアオゲイトウをかた親とする雑種が市内でも見つかるかもしれません。
- 夏から秋にかけて、緑色の棒状の花穂をつけます。ホソアオゲイトウは短い花穂がびっしりとつけて密集した感じがするのに対し、ホナガアオゲイトウは花穂の数が少なく、ひとつひとつの花穂も長いため、すっきりして見えます。
- 花の穂には「小苞」と呼ばれる針のようなかたちのものがあります。この小苞が花被片の長さの2倍(ホソアオゲイトウは1.5倍)もあり、穂が少しイガイガして見えます。そのことからイガホビユと言う別名があります。
ホナガアオゲイトウの学名
1937年に宇都宮でホナガアオゲイトウ(A. hybridus)の名で記録されたものと、1961年に清水港でイガホビユ(A. powellii)の名で記録されたもの、後の研究からこれら2つの株が同じ種類である可能性が指摘されました。そのため現在はホナガアオゲイトウ(別名イガホビユ)の学名を A. powelliiとし、A. hybridusはホソアオゲイトウという別な種類の学名に充てられています。
市内の分布状況
ホソアオゲイトウほどではありませんが、市内全域のいたるところで見られます。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
- 交雑
ホソアオゲイトウなど他の外来ヒユ類同様に農地で繁茂するため、農業への影響が考えられます。また、同じ仲間で在来種のイヌビユとの交雑が起きる可能性があります。
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