スズメノヒエ(雀の稗)(イネ科 スズメノヒエ属)

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ページ番号 1030589 更新日  令和3年3月9日 印刷 大きな文字で印刷

スズメノヒエ(雀の稗)(イネ科 スズメノヒエ属)

スズメノヒエの図鑑

自生環境

野原、河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 日当たりのよい少し湿った野原に生える多年草で、何年もかけて根を強く張り、簡単には引き抜けないほどになります。かつてはふつうに見られたようですが、人間活動の影響ですっかり少なくなってしまいました。代わりにシマスズメノヒエなどの外来種が幅を利かせています。
  • 葉に長くて柔らかい毛がびっしりと生えていて、さわるとふかふかとした感触があります。夏から秋にかけて、40センチメートルから90センチメートルほどにのびた茎の先に、数本の穂が左右交互につきます。
  • ・小穂がつくのは穂の下面のみで、上面は軸がむき出しとなっています。小穂は2列に並んでつき、雄しべは黄色です。また小穂のかたちは丸っこく、わずかに先がとがります。外来種のシマスズメノヒエは小穂が4列に並んでつき、雄しべは黒色、穂はやや細長い形をしています。

スズメノヒエの画像その1。穂は左右に広がるようにつく。左/右/左/右。小穂は穂の下側につき、上側にはつかない。

スズメノヒエの画像その2。小穂は丸く、わずかに先がとがる。雄しべは黄色。小穂。小穂は2列に並んでつく。

スズメノヒエの画像その3。穂は熟すと茶色っぽくなり、軽く触れただけで小穂がぽろぽろ落ちる。葉には長くて軟らかい毛がびっしり生える。

イグサ科のスズメノヒエ

現在はスズメノヒエと言うと、ふつうイネ科の本種のことを指しますが、古くはイグサ科のスズメノヤリのこともスズメノヒエと呼ばれていました。2つの種類に対して同じ名前がつけられているのは紛らわしいとして、牧野富太郎博士がイグサ科のスズメノヒエをスズメノヤリと改称し、現在に至ります。スズメノヤリの仲間に○○スズメノヒエという名前が多いのは、改称前の名残と言えるでしょう。

市内の分布状況

市内全域、やや湿った野原などに生えています。ただ近年はシマスズメノヒエなどの外来種が優勢です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 競合
  • 乾燥化

近年は土地の乾燥化が進み、適湿地を好むスズメノヒエの居心地が悪くなっています。またシマスズメノヒエなど外来種の増加も、生育に打撃を与えています。

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