ユキノシタ(雪の下)(ユキノシタ科ユキノシタ属)
ユキノシタ(雪の下)(ユキノシタ科ユキノシタ属)
自生環境
林内、岩場 など
原産地
日本在来
特徴
- 山地のうっそうとした林内、または常に濡れていて苔むしているような岩場や崖などに自生する多年草です。一方で古くは定番の民間薬で、各家庭の庭の隅などによく植えられていました。今は薬用として使われることはなくなり、すっかり忘れ去られたような存在となっています。葉は山菜として食べられます。
- 常緑で1年じゅう青々とした葉をつけます。葉は葉脈に沿って白い模様が入ります。株もとから赤い走出枝を出し、その先に子株をつくりながら増えていきます。日の当たらない場所でもよく育つため、庭の下草として見直したい日本の野花です。
- 5月から6月ごろ、株の中心から高さ20センチメートルから50センチメートルくらいの茎を立ちあげ、多数の白い花を咲かせます。花びらは5枚で、上3枚が小さく、下2枚が大きいというとてもユニークなかたちをしています。上3枚の花びらには模様があります。
ユキノシタは雪の舌?
ユキノシタの名前の由来には諸説あります。代表的なのはたくさん咲いた白い花を雪に見立てて、その下に葉があることから「雪の下」とする説ですが、常緑なので冬も雪の下に青々とした葉があるからとする説もあります。中には「雪の下」ではなく「雪の舌」だという説もあります。雪の舌の花びらは下側の2枚が舌のように長く、なおかつ雪のように白いからというのがその理由です。
市内の分布状況
林内の薄暗くてジメジメとしたところに生えています。
生育を脅かす要因
- 乾燥化
- 開発
市内のものは真の自生ではなく、かつて栽培されていたものの名残かもしれません。林内の薄暗くジメジメとした環境を好み、乾燥や直射日光が苦手な傾向があります。
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