イヌホオズキ(犬酸漿)(ナス科ナス属)
イヌホオズキ(犬酸漿)(ナス科ナス属)
自生環境
道ばた、野原、畑地 など
原産地
日本在来
特徴
- 身近な場所でごく普通に見かける1年草で、同じ仲間の外来種(オオイヌホオズキ、アメリカイヌホオズキなど)とよくいっしょに生えています。ふつう春に発芽して夏から秋にかけて開花・結実、冬に枯れるという生活史を送っていますが、市街地で冬も暖かい場所では越冬して数年程度生きることがあります。
- 海外ではイヌホオズキの仲間をハックルベリーと呼び、完熟した果実を食べることがあります。ただ有毒植物でもあり、扱いを間違えると中毒を起こすので、食用はおススメしません。
- イヌホオズキの花は裂片の幅が広く星形(オオとアメリカは裂片が細い)です。また花の穂は少しずつずれてつきます(オオは少しずつずれてつき、アメリカは1か所から出る)。果実は熟すと黒くなり表面は少し光沢があります。果実をつぶすとタネのみで、球状顆粒はありません(オオとアメリカは球状顆粒あり)。
果実の中の球状顆粒
イヌホオズキの仲間は、よく似た外来種がいくつも入りこんでおり、これらは花や果実の穂のつきかた、花冠の切れ込み具合、果実の表面の光沢などが主な見分けのポイントとなります。また、果実をつぶしたときに、種子に混じって、種子をうんと小さくしたような「球状顆粒」と呼ばれる粒があるかどうかも要チェック。在来種のイヌホオズキは種子のみで球状顆粒はありません。
市内の分布状況
市内全域、身近な場所にごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に育つ野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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