カスマグサ(かす間草)(マメ科ソラマメ属)

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ページ番号 1030795 更新日  令和3年3月24日 印刷 大きな文字で印刷

カスマグサ(かす間草)(マメ科ソラマメ属)

カスマグサの図鑑

自生環境

野原、土手 など

原産地

日本在来

特徴

  • 日当たりのよい乾燥した草原に生える1年草で、同じ仲間のカラスノエンドウ、スズメノエンドウとよくいっしょに生えています。茎がやわらかいため、草丈が高くなってくると自力で立てなくなってきます。そこで葉先にある巻きひげを使い、あちこちにつかまるようにして自分の体を支えます。
  • 4月から5月ごろ、葉のわきから長い柄をのばし、その先に1個から3個程度の薄い青紫色の花を咲かせます。果実の長さは1センチメートルから1.5センチメートルほどで下向きにつきます。果実のさやには毛が無く、成熟すると茶色くなります。さやの中にはふつう4個のタネが入ります。
  • 名前は「カ」ラスノエンドウと「ス」ズメノエンドウの中「間」のような姿をしていることに由来します。ただカラスノエンドウとスズメノエンドウの雑種ではなく、独立したひとつの種類です。

カスマグサの画像その1。葉のわきから長い柄を出し、その先に1から3個の花をつける。

カスマグサの画像その2。小葉/巻きひげ。花は薄い青紫色でスズメノエンドウより大きい。葉先の巻きひげを使って体を支える。花と花の間は離れている。

カスマグサの画像その3。果実は下向きにつく。果実の表面は無毛。莢は熟すと茶色くなる。莢の中にタネはふつう4個。

アリの警備員を雇う

カスマグサやスズメノエンドウ、カラスノエンドウなどソラマメ属の植物の多くは、葉のつけ根の托葉に黒い点があります。この黒い点からは蜜が出て、アリを呼びます。「蜜をあげるので体中を歩きまわって、外敵を追い払ってください」という作戦なのです。ただ見ていると、アブラムシなど多くの虫に取りつかれていることが多く、この作戦はあまりうまく機能していないのかもしれません。

市内の分布状況

市内全域に分布しています。堤防など、日当たりの良い草地に多く生えています。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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