カスマグサ(かす間草)(マメ科ソラマメ属)
カスマグサ(かす間草)(マメ科ソラマメ属)
自生環境
野原、土手 など
原産地
日本在来
特徴
- 日当たりのよい乾燥した草原に生える1年草で、同じ仲間のカラスノエンドウ、スズメノエンドウとよくいっしょに生えています。茎がやわらかいため、草丈が高くなってくると自力で立てなくなってきます。そこで葉先にある巻きひげを使い、あちこちにつかまるようにして自分の体を支えます。
- 4月から5月ごろ、葉のわきから長い柄をのばし、その先に1個から3個程度の薄い青紫色の花を咲かせます。果実の長さは1センチメートルから1.5センチメートルほどで下向きにつきます。果実のさやには毛が無く、成熟すると茶色くなります。さやの中にはふつう4個のタネが入ります。
- 名前は「カ」ラスノエンドウと「ス」ズメノエンドウの中「間」のような姿をしていることに由来します。ただカラスノエンドウとスズメノエンドウの雑種ではなく、独立したひとつの種類です。
アリの警備員を雇う
カスマグサやスズメノエンドウ、カラスノエンドウなどソラマメ属の植物の多くは、葉のつけ根の托葉に黒い点があります。この黒い点からは蜜が出て、アリを呼びます。「蜜をあげるので体中を歩きまわって、外敵を追い払ってください」という作戦なのです。ただ見ていると、アブラムシなど多くの虫に取りつかれていることが多く、この作戦はあまりうまく機能していないのかもしれません。
市内の分布状況
市内全域に分布しています。堤防など、日当たりの良い草地に多く生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方は、アドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無料)してください。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
PR推進室
〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
電話:04-7199-2090
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。