ホソエガラシ(細柄芥子)(アブラナ科キバナハタザオ属)
ホソエガラシ(細柄芥子)(アブラナ科キバナハタザオ属)
自生環境
道ばた、荒れ地 など
原産地
南ヨーロッパ
特徴
- 1955年に津(三重県)で初めて記録されて以降、各地の道ばたに定着している1年草から越年草です。市内の道ばたには同じ仲間のイヌカキネガラシやカキネガラシが目立つものの、ホソエガラシはまずありません。何らかの拍子に、たまたま落ちたタネが育ったと考えられるものが、稀に見られる程度です。
- 全体無毛(多少毛が生える株もあり)で葉の表面は光沢があります。また下の方の葉はギザギザと深く切れ込み、中心の白い葉脈が目立ちます。茎は直立し高さ60センチメートルくらいになります。
- 茎の先に小さな黄色い花がびっしりと固まって咲きます。花が咲き進むにつれ次第に果実の穂が長くのびます。果実は細長く、上向きにつくため花の咲いている部分を取り囲むような感じになります。茎と果実をつなぐ柄はとても細く、細柄(ホソエ)の名前の由来となっています。
キバナハタザオとは?
アブラナ科キバナハタザオ属に分類される植物は世界に約40種あります。市内にはホソエガラシのほかに、カキネガラシ(ケカキネガラシとハマカキネガラシに分けることも)、イヌカキネガラシがあり、いずれも外来種です。属名のもとになったキバナハタザオはこの仲間唯一の在来種で、本州と九州の山の中に自生しています。市内には自生しませんが、登山の折に探してみてはいかがでしょうか。
市内の分布状況
市内では稀ですが、今後増加する可能性があります。地図は現時点で確認できている場所です。
予想される被害
- 駆逐
国内に目を向けるとかなり繁茂している地域もあります。市内では今のところごく少数派ですが、今後増加する可能性もあるため、数の増減に留意する必要があります。
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