コブシ(辛夷)(モクレン科モクレン属)

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ページ番号 1030800 更新日  令和3年3月26日 印刷 大きな文字で印刷

コブシ(辛夷)(モクレン科モクレン属)

コブシの図鑑

自生環境

山林

原産地

日本在来

特徴

  • 山林に生える落葉高木で、3月から4月ごろ枝いっぱいに白い花を咲かせ、野山に春の到来を告げます。古くは農作業の目安としても使われていました。名前はゴツゴツした果実を握りこぶしに見立てたものです。
  • 花の直径は10センチメートルくらいで、花びらは9枚あります。うち6枚は大きくてよく目立ちます。残り3枚は大きな花びらの外側につきますがよく観察しないと気付かないくらい小さいものです。また花のわきに小さな緑色の葉が1枚つきます。葉は長さ6センチメートルから15センチメートルくらいで、ちぎるととても良い香りがします。
  • 冬芽は2枚の皮に包まれていて、花芽と葉芽で見た目がずいぶん異なります。花芽は大きくて先がとがり、長い毛がびっしりと生えてさわるとふわふわしています。葉芽は小さく、表面は毛に覆われるもののふわふわ感はありません。

コブシの画像その1。枝いっぱいに白い花を咲かせる。花の下に1枚の小さな葉がつく。

コブシの画像その2。果実は握りこぶしのようにゴツゴツ。秋になると割れて、中から朱色の種子が顔を出す。葉を揉むと、強い香りがする。

コブシの画像その3。花芽は軟らかくて長い毛に覆われてふわふわ。葉芽も毛が生えているが、花芽ほどふわふわして見えない。

果実がおもしろい

コブシの果実は「集合果」という形態。いくつもの果実が棒状に集まって、ひとつの大きな果実のようになっています。その結果、ゴツゴツとした形になり、まるで握りこぶしのように見えます。この果実は成熟すると果皮(果実の皮)が開き、中から朱色の種子が顔を出します。この種子は珠柄と呼ばれる細い糸で果実本体につながっており、引っ張ると糸のようなものがびよーんとのびます。

市内の分布状況

花の無い時期は見つけづらいですが、市内全域の雑木林に比較的普通です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発

雑木林を構成する樹木で、比較的数は多めです。ただここ最近伐採などにより雑木林が急速に減ってきているため、普通種だからと油断しないほうがいいかもしれません。

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