イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)(サクラソウ科オカトラノオ属)

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ページ番号 1032463 更新日  令和3年8月20日 印刷 大きな文字で印刷

イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)

イヌヌマトラノオの図鑑

自生環境

野原、土手、水辺 など

原産地

日本在来(自然交雑由来)

特徴

  • 河川敷や川べり、池や沼のほとりなど、湿った場所に生える多年草です。地下茎を横にのばしながら繁殖していきます。オカトラノオとヌマトラノオが自然に交雑してできた雑種です。市内にはヌマトラノオは見られるものの、オカトラノオは稀です。
  • オカトラノオとヌマトラノオを足して2で割ったような姿をしています。細長い葉形はヌマトラノオの特徴なのに対し、葉のつけ根付近が赤くなるのはオカトラノオの特徴です。茎には短い毛が多く生えています。
  • 花期は6月から8月頃。茎の先に白い花の穂をつけます。花の穂は少し曲がります(ヌマトラノオは上に向かってまっすぐのびる)。ふつう結実しません。

イヌヌマトラノオの画像その1。花の直径は約5から6ミリメートル。花冠は5つに深く切れこむ。花の穂は少し曲がるようにつく。

イヌヌマトラノオの画像その2。葉のつけ根の近くが赤くなる。葉。茎には短い毛が多い。葉は細長い。

イヌヌマトラノオの画像その3。オカトラノオ。花の穂は垂れる。葉のつけ根は赤っぽい。ヌマトラノオ。葉のつけ根は赤くない。花の穂はまっすぐ上にのびる。

自然交雑でできた雑種

オカトラノオとヌマトラノオ、異なる2種類の植物が自然に交雑してできた雑種がこのイヌヌマトラノオです。ふつうこの手の雑種は、2つの種類が混じって生えているような場所に見出されるものです。しかしこのイヌヌマトラノオは不思議なもので、オカトラノオとヌマトラノオが近くになく、単体で生えていることが珍しくありません。市内でも同様の傾向が見られますが、その理由は不明です。

市内の分布状況

市内全域に分布。ヌマトラノオやオカトラノオよりも多く見かけます。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 競合
  • 開発

市内では湿った野原に多く生えています。ただこのような場所は背の高い外来種の繁茂や埋め立てなどによる環境悪化が起こりやすく、今後の動向に注意が必要です。

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