ヒメコウゾ(姫楮)(クワ科カジノキ属)

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ページ番号 1032470 更新日  令和3年8月26日 印刷 大きな文字で印刷

ヒメコウゾ(姫楮)

ヒメコウゾの図鑑

自生環境

林縁、道ばた など

原産地

日本在来

特徴

  • 比較的日当たりのよい林の縁などに普通に生えています。野鳥が果実を食べタネをあちこちに運ぶため、道ばたや空き地などいたるところで幼木を見ることができます。落葉低木で、樹高は2メートルから5メートルほどになります。
  • 葉の形は変化に富み、切れ込みがほとんど無いものから、虫食い状に深くえぐれたようなものまで多彩です。同じ枝の中にもさまざまな形が混じります。葉の表側は短い毛が多く、さわるとざらつきます。
  • 花期は4月から5月頃で、新芽の展開とともに開花します。雌雄同株ですが雄花の穂と雌花の穂が別々につきます。いずれの穂も直径1センチメートルほどの球形です。初夏にオレンジ色の果実ができます。この果実はやや食感が悪いものの甘みがあり、生食可能です。

ヒメコウゾの画像その1。雌花の穂。赤紫色の柱頭が目立つ。雄花の穂は雌花の穂より下につく。雄しべの白っぽい葯が目立つ。雄花の穂。

ヒメコウゾの画像その2。直径1から1.5センチメートルほどの球形の果実ができる。果実は甘みがあり食べられる。

ヒメコウゾの画像その3。葉裏の葉脈の上は毛が多い。葉のかたちは変化が多い。ふつうは虫に食われたようなかたちの切れこみが入る。

紙の原料コウゾのかた親

コウゾ、ミツマタ、ガンピ。この3種類の木は、和紙の三大原料として知られています。そのうちコウゾ(楮)は、クワ科カジノキ属の落葉低木で、ヒメコウゾとカジノキの交雑によってできた雑種です。ヒメコウゾとコウゾはよく似ていて見分けは難しいのですが、コウゾは滅多に結実しないなどのちがいがあります。ヒメコウゾの樹皮もコウゾ同様に和紙の原料として使うことができます。

市内の分布状況

市内全域に分布しています。林の縁などにたくさん生えています。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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