ヘラオモダカ(箆面高)(オモダカ科サジオモダカ属)

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ページ番号 1033305 更新日  令和3年12月15日 印刷 大きな文字で印刷

ヘラオモダカ(箆面高)(オモダカ科サジオモダカ属)

ヘラオモダカの図鑑

自生環境

湿地、休耕田 など

原産地

日本在来

特徴

  • 休耕田や浅い水路など、湿った場所に生える多年草です。オモダカよりも自然度の高い場所を好み、市内では谷津(斜面林と水田・湿地が組み合わされた環境)の奥のほうで多く見られる傾向があります。
  • 株もとから細長い「へら形」の葉を何枚も出します。葉の長さは4センチメートルから30センチメートルほどで、根元に向かってゆっくりと幅が狭まっていきます。夏から秋にかけて、株もとから茎を立ち上げ、葉よりも高くのびて花をつけます。株の大きさは個体差があり、ときに草丈1メートル近くに育つものもあります。
  • 茎はふつう3本ずつ枝を出し、その先に直径7ミリメートルから8ミリメートルほどの小さな花を咲かせます。花びらは3枚で縁はギザギザし、つけ根は黄色くなっています。雄しべの葯はふつう黄色です。

ヘラオモダカの画像その1。花の直径は7から8ミリメートルくらい。葉は株もとにつく。

ヘラオモダカの画像その2。雄しべの葯は黄色っぽい。花びらのつけ根は黄色い。花びらの縁は少しギザギザ。タネ。平たいタネが縦に丸く並んでつく。

ヘラオモダカの画像その3。葉はへらのように細長い。茎に葉はつかない。一番下は枝が3本。

意外に個性豊かな種

ヘラオモダカは個体変異が多く、いくつかの変種が知られています。例えば、兵庫県にのみ自生するホソバヘラオモダカは葉がより細長く、葯は紫色。ヘラオモダカより1時間から2時間ほど遅れて開花します。また、長野県と岐阜県で見つかっているアズミノヘラオモダカは、花茎が葉よりも短く、花が密集します(葯は黄色)。精査すると身近な場所で、新しい変種を発見できるかもしれませんね。

市内の分布状況

市内全域に分布しているものの、オモダカに比べると数は少なめです。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 乾燥化
  • 開発
  • 農薬

場所柄、除草剤や埋め立てなど人間活動の影響を受けがちです。また周辺の開発に伴う地下水の変化や、外来種の繁茂などによる「湿地の乾燥化」も生育の脅威となります。

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