ヘラオモダカ(箆面高)(オモダカ科サジオモダカ属)
ヘラオモダカ(箆面高)(オモダカ科サジオモダカ属)
自生環境
湿地、休耕田 など
原産地
日本在来
特徴
- 休耕田や浅い水路など、湿った場所に生える多年草です。オモダカよりも自然度の高い場所を好み、市内では谷津(斜面林と水田・湿地が組み合わされた環境)の奥のほうで多く見られる傾向があります。
- 株もとから細長い「へら形」の葉を何枚も出します。葉の長さは4センチメートルから30センチメートルほどで、根元に向かってゆっくりと幅が狭まっていきます。夏から秋にかけて、株もとから茎を立ち上げ、葉よりも高くのびて花をつけます。株の大きさは個体差があり、ときに草丈1メートル近くに育つものもあります。
- 茎はふつう3本ずつ枝を出し、その先に直径7ミリメートルから8ミリメートルほどの小さな花を咲かせます。花びらは3枚で縁はギザギザし、つけ根は黄色くなっています。雄しべの葯はふつう黄色です。
意外に個性豊かな種
ヘラオモダカは個体変異が多く、いくつかの変種が知られています。例えば、兵庫県にのみ自生するホソバヘラオモダカは葉がより細長く、葯は紫色。ヘラオモダカより1時間から2時間ほど遅れて開花します。また、長野県と岐阜県で見つかっているアズミノヘラオモダカは、花茎が葉よりも短く、花が密集します(葯は黄色)。精査すると身近な場所で、新しい変種を発見できるかもしれませんね。
市内の分布状況
市内全域に分布しているものの、オモダカに比べると数は少なめです。
生育を脅かす要因
- 乾燥化
- 開発
- 農薬
場所柄、除草剤や埋め立てなど人間活動の影響を受けがちです。また周辺の開発に伴う地下水の変化や、外来種の繁茂などによる「湿地の乾燥化」も生育の脅威となります。
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