ワセオバナ(早生尾花)(イネ科サトウキビ属)

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ページ番号 1034365 更新日  令和4年3月15日 印刷 大きな文字で印刷

ワセオバナ(早生尾花)(イネ科サトウキビ属)

ワセオバナの図鑑

自生環境

海辺の草地、土手 など

原産地

日本在来

特徴

  • 海辺や川岸、湖岸など、日当たりの良い草地に生えています。砂地の環境を好む傾向にあり、特に海辺に多いことからハマススキの別名もあります。穂の雰囲気が似ていることから名前に尾花(おばな:ススキの異名)とありますが、ススキではなく、サトウキビの仲間です。
  • 茎は直立し、1.2メートルから2メートルくらいの高さになります。茎にショ糖を含むため、かじるとほんのり甘みがあります。葉は長さ40センチメートルから60センチメートルほどで、真ん中を貫く白い脈がよく目立ちます。葉の縁がとても鋭いので手を切らないように気をつけてください。
  • 8月から9月ごろ、ススキよりも一足先に穂をつけます。穂は長さ30センチメートルくらいでススキを縦長にしたような形をしています。種が成熟してくるとふわふわした感じになり、銀白色に輝きます。

ワセオバナの画像その1。夏の後半、ススキよりも一足早く穂を出す。穂の長さは30センチメートルくらい。

ワセオバナの画像その2。小穂には白くて長い毛がある。雌しべは赤紫色。穂は円錐形。

ワセオバナの画像その3。茎は直立し、かじるとわずかに甘い。葉縁はとても鋭い。手を切らないように注意。中心脈は白い。

野生のサトウキビ

サトウキビはインド原産の多年草で、茎の節に大量のショ糖を含むことから、砂糖の原料として重要な作物です。ただ寒さにとても弱いため、国内での生産は沖縄などの暖地に限られます。このワセオバナもサトウキビと同じ仲間ですが、本州(関東地方以西)にも自然分布があり、比較的寒さに強い種類です。さすがにサトウキビほどではありませんが、茎にはかすかに甘みがあります。

市内の分布状況

利根川や江戸川の土手に見られますが、数は少なく、限定的です。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

  • 開発

堤防斜面の草地に生えていますが、市内では分布が限られています。今のところ環境は安定しているものの、堤防強化工事などが行われると、姿を消す可能性があります。

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