ヒロハスズメノトウガラシ(雀の唐辛子)(アゼナ科スズメノトウガラシ属)
ヒロハスズメノトウガラシ(雀の唐辛子)(アゼナ科スズメノトウガラシ属)
自生環境
湿地、水田 など
原産地
日本在来
特徴
- いわゆる水田雑草のひとつです。土がぬかるむ程度の水量で、背の高い草があまり生えていないような場所に自生し、しばしば群生します。従来はゴマノハグサ科に分類されていましたが、新しい分類ではアゼナ科になりました。
- 花期は夏から秋にかけてで、特に稲刈り後はよく目立つようになります。花の形状は独特で、下唇側が大きく左右に張り出し、まるで笑っている人の顔のようにも見えます。花色は白に近い淡青紫色ですが、花色の濃淡には個体差があります。
- 花後にできる果実は長さ1センチメートルから1.5センチメートルほどの唐辛子のような細長い形で、これが名前の由来にもなっています。この中には細かいタネがびっしりと詰まっています。ただ唐辛子のようにからいわけではなく、食用にはなりません。
2つのタイプがある
スズメノトウガラシは形態のちがいからヒロハスズメノトウガラシ(以下ヒロハ)とエダウチスズメノトウガラシ(以下エダウチ)、2つのタイプに分けられます。両者の大きなちがいは、花の形状と葉の幅です。ヒロハの花は下唇側が大きく張り出すのに対し、エダウチは比較的スマートに見えます。花色はエダウチのほうが濃いめです。またヒロハはエダウチに比べると葉の幅が広めです。
市内の分布状況
二川から関宿地区の水田周辺に多く見られます。ほとんどがヒロハスズメノトウガラシで、エダウチスズメノトウガラシは少数派です。
生育を脅かす要因
- 開発
- 農薬
自生地域は比較的安定しているため、現時点では絶滅の心配はありません。ただ、身近な湿地や水田は、除草剤や埋め立てなど人間活動の影響を受けやすい傾向にあります。
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