ヌカキビ(糠黍)(イネ科キビ属)
ヌカキビ(糠黍)(イネ科キビ属)
自生環境
林縁、野原、水辺 など
原産地
日本在来
特徴
- 野原や林縁、水辺など、やや湿った草むらに、ごく普通に生えている1年草です。茎が細くて弱々しい印象を受けますが、草丈が1メートルを超えることも珍しくなく、背の高い草の合間からひょっこり顔を出して、自分の場所をしっかり確保しています。
- 茎の下部は地面につくと、節から発根することがあります。葉は長さ5センチメートルから30センチメートル、幅0.5センチメートルから1センチメートルほどの先がとがった細長い形で、他のイネ科植物と形態がよく似ているため、穂のない時期に識別するのは難しいかもしれません。茎や葉は無毛です。
- 夏から秋にかけ、茎の先から長さ10センチメートルから30センチメートルほどの穂を出します。多数の細い枝が横に広がり、円錐形の広がりとなります。小穂は長さ2ミリメートルほどととても細かく、これを「糠」に見立てたのが名前の由来です。
雑穀のキビと同じ仲間
アワ(粟)やヒエ(稗)とともに、古くから雑穀として食されてきたのが、キビ(黍)です。分類上、ヌカキビは雑穀のキビと同じ仲間です。食用にこそならないものの、どことなくその雰囲気はよく似ています。ただ、異なる点もあります。ヌカキビの葉や葉鞘は無毛なのに対し、キビのそれは毛が多く生えています。また小穂はヌカキビよりも大きく、成熟するにつれぷっくりと丸く膨らみます。
市内の分布状況
市内全域の湿った場所に、ごく普通に生えています。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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