ワタラセツリフネソウ(渡良瀬釣舟草)(ツリフネソウ科 ツリフネソウ属)
ワタラセツリフネソウ(渡良瀬釣舟草)(ツリフネソウ科 ツリフネソウ属)
自生環境
平地の湿地
原産地
日本在来
特徴
- 渡良瀬遊水地で発見され、2005年に新種として発表されました。周辺地域で「ツリフネソウ」とされていたものの中にも、このワタラセツリフネソウが混じっていることが分かり、今のところ群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉の5県での分布が確認されています。この分布の中には野田市も含まれます。
- ツリフネソウとの最大のちがいは、花の小花弁と呼ばれる部分です。ツリフネソウではこの部分がしゅっと長くのびるのに対し、ワタラセツリフネソウでは先が黒ずみ、縮れたようになっています。またツリフネソウの花茎には赤茶色の毛がびっしり生えているのに対し、ワタラセツリフネソウは無毛です。
- 果実は軽く触れただけでパチンと音を立てて弾けます。果皮がまだ緑色でも、中のタネが熟していれば弾けます。
身近なツリフネソウの仲間
夏の花だんでよく見かけるインパチェンス。このインパチェンスというのは、ラテン語のImpatiensをカタカナ読みしたもので、ツリフネソウの仲間全体を指す呼び名です。そう、花だんのインパチェンスはツリフネソウの仲間なのです。
理科の教科書によく出てくるホウセンカ。その学名はImpatiens balsamina。つまり、ホウセンカもツリフネソウの仲間なのです。
市内の分布状況
林と湿地が接しているような場所に見られます。ただ場所は限られており、何かの拍子に消滅してしまうおそれがあります。
生育を脅かす要因
- 競合
- 開発
- 乾燥化
市内でワタラセツリフネソウが自生している場所は限定的です。そのため外来種の侵入や埋め立て、除草剤散布など、ふとしたできごとで消失してしまう可能性があります。
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