イヌドクサ(犬木賊)(トクサ科トクサ属)

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ページ番号 1035686 更新日  令和4年10月4日 印刷 大きな文字で印刷

イヌドクサ(犬木賊)(トクサ科トクサ属)

イヌドクサの図鑑

自生環境

湿地、河川敷、あぜ など

原産地

日本在来

特徴

  • 河川敷の乾燥した砂地に生えるほか、田のあぜなどの湿った場所にも見られます。自生環境からカワラドクサとも呼ばれます。常緑のシダ植物で地下茎を長くのばして、横に広がるようにして増えていきます。
  • 分類上はスギナやトクサと同じ仲間で、雰囲気がよく似ています。ただスギナは横枝が車輪状に規則正しく出るのに対して、イヌドクサの横枝は不規則です。トクサは横枝をほとんど出しません。またイヌドクサの茎は直径3ミリメートルから5ミリメートルほどで、トクサに比べるとかなり細めです(トクサの茎は直径2.5ミリメートルから17ミリメートル)。
  • 茎の先に長さ1センチメートルから2センチメートルほどの「つくしの頭」のようなものがつきます。これが胞子をつくる部分で、胞子嚢穂と言います。シダ植物なので花は咲かず、種子ではなく、胞子で増えます。

胞子嚢穂は袴のすぐ上につく。

横枝を出すことも多い

袴(葉鞘)。

仲間のトクサは栽培される

北日本の山地に自生する仲間のトクサは、日当たりが悪くじめじめとしたような場所でも良く育つことから、日本庭園などによく植えられています。表面が硬くざらつくことから、古くは砥石や紙やすりの代わりとしても利用されました。名前のトクサは「砥ぐ草」から来ており、漢字は木賊の他に砥草という字も充てます。近年は北アメリカ原産でより大型になるオオトクサも植栽されます。

市内の分布状況

市内全域に分布。河川敷や田のあぜなどに生え、しばしば群生しています。

市内の分布状況の図

生育を脅かす要因

今のところ特になし

イヌスギナやスギナに比べると数は少ないものの、今のところ絶滅の心配はありません。とはいえ、地域に育つ野草として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。

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