アマチャヅル(甘茶蔓)(ウリ科アマチャヅル属)
アマチャヅル(甘茶蔓)(ウリ科アマチャヅル属)
自生環境
野原、水辺、林縁 など
原産地
日本在来
特徴
- 林のふちや草やぶ、水辺など、やや湿った場所に多いつる草です。つるであちこちに巻きついたり、覆いかぶさったりしながら育っている姿をよく見かけます。また地下茎を長くのばして、横に広がるように増えていきます。ふつう小葉5枚(ときに3枚または7枚)で、「鳥足状複葉」というつきかたをしています。
- 7月から9月頃、葉わきから花の穂を出し、小さな薄緑色の花をいくつも咲かせます。花は星形で直径約5ミリメートルです。雌雄別株で、雌株は花後に直径7ミリメートルくらいの球形の果実をつけます。果実は熟すと黒っぽい緑色になり、その中に3個のタネが入ります。
- 冬が近づくと、つるの先が土の中に潜って「塊根」という太い根をつくります。この塊根は翌年新しい株として育っていきます。この性質はカラスウリやスズメウリなどにも見られます。
お茶がブームになったことも
アマチャヅルの葉は生のままだと苦みが強いのですが、乾燥葉を煎じたものはほのかな甘みがあるため、古くからお茶として利用されています。名前の「甘茶」もそれにちなんたものです。
かつては、たくさんの健康成分が含まれるとして注目され、「アマチャヅル茶」が大ブームしたこともありました。ブームこそ去りましたが、今なお健康茶として親しまれています。
市内の分布状況
市内全域に分布。草やぶなどに絡みついている姿をよく見かけます。
予想される被害
今のところ特になし
市内全域にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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