カマツカ(鎌柄)(バラ科 カマツカ属)
カマツカ(鎌柄)(バラ科カマツカ属)
自生環境
林縁
原産地
日本在来
特徴
- 林縁の日当たりの良い場所に生える落葉小高木で、樹高は5メートルから8メートルほどになります。古くはウツギと同様に境界木として利用され、畑の境目などに植えられたものが点々と生き残っているのを見かけます。材木が丈夫で折れにくいことから、鎌の柄として利用されました。名前の由来はここから来ています。また牛の鼻輪にも使われたためウシコロシという別名もあります。
- 春から初夏にかけ、直径1センチメートルほどの小さな白い花が丸く集まって咲きます。果実は楕円形で秋に赤く熟します。果実をつなぐ柄には皮目(いぼ状のもの)が目立ち、ボツボツして見えます。
- 新枝・新葉、がく、葉裏などにはふつう白い綿毛があります。この綿毛の有無や量には個体差があり、ケカマツカ、ワタゲカマツカといった変種に区別されることもありますが、変化はつながっており、線引きして呼び分けるのは難しいかもしれません。
同じ名前の魚がいる
魚にも同じカマツカという名前の種類が存在します。コイ目コイ科の淡水魚で、本州から九州にかけての、川の中・上流域に生息しています。漢字表記は樹木同様に「鎌柄」ですが、魚のほうは鎌の柄にするわけではありません。名前の由来には、「さわると硬く、体形が鎌の柄に似ているから」とする説と、「煮ると鎌の柄のように硬く締まることから」とする説があります。
市内の分布状況
林の縁に生えますが、数は少なくあまり見られません。
生育を脅かす要因
- 荒廃
- 開発
林の縁の日当たりの良い場所に生えるため、竹やササ、背の高い外来種などが繁茂して荒れてしまうと姿を消してしまいます。また場所柄人間活動の影響を受けやすい樹種です。
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