猫の妙術。老猫が教える武道の極意
『猫の妙術』という剣術のお話を知っていますか?
明治維新に大きな役割を演じた山岡鉄舟の愛読書だったと伝えられている書物です。
剣豪・山岡鉄舟は、江戸幕府の使者として朝廷側(薩摩藩)に赴きます。主君の命を助けて内乱を避けるという難しい使命でした。
この時、山岡は朝敵にされて殺されてもおかしくありませんでした。実際、敵意を見せたら殺されていたかもしれません。朝廷側は難癖をつけて江戸幕府を滅ぼそうとしていました。
しかし山岡は会談を成功させます。これが後の西郷隆盛・勝海舟の有名な江戸城無血開城の会談へとつながっていくのです。
『猫の妙術』には「心の中に我があるから敵がある。我がなければ敵はない」と書かれています。「心にこだわりがある場合は形にあらわれ、形がある場合は敵あり我ありで相対して争うことになる」「心に何のこだわりもないようでなければ変事に対応することはできない」と重大事への心のあり方を説いています。
猫の妙術に精通していた剣豪だったからこそ、山岡鉄舟は難しい交渉をまとめることができたのかもしれません。
『猫の妙術』は徳川吉宗の時代に関宿藩に仕えた佚斎樗山によって書かれました。
短いお話しです。図書館にも所蔵されていますので、借りて読んでみてはいかがでしょうか?
武道の神髄を説いた『猫の妙術』の名を冠した剣道大会が野田市で開催されています。
この中から優勝者が出ることを期待して、毎月、はげしい稽古会を行っています。
「猫の妙術杯」稽古会では、高位の有段者が、稽古をつけています。
中学校の剣道部の顧問先生が、学生と一緒に稽古をつけてもらっています。それほどレベルの高い稽古です。今はもう他の場所に住んでいるのに、わざわざ野田に戻って稽古を受けている人もいるほどです。
剣道は、元気な子に育てたいと親が始めさせる場合が多いのです。
いいグループに入ると年長者を見て黙っていてもよくなるのです。剣道はそういう効果をもっています。
しつけの効果を期待して、親がやらせたがるのです。
「猫の妙術」の伝統が残る野田市で、伝統的に盛んな剣道を、あなたもはじめてみませんか?
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