シリーズ44 エコロジカルな循環の仕組み「里地里山」
野田の魅力を発見!!シリーズ「市制施行75周年の歴史(10)」
里地里山(さとちさとやま)は、原始的な自然と都市の中間に位置し、人間の暮らしと深く関わりながら形成されてきた地域のことを指します。具体的には、人里に近い集落周辺の雑木林や竹林、ため池、水路、田んぼ、畑、鎮守の森などで、人間が生活を営むうえで必要な食糧や生活材料、資材、燃料を得る大切な場所でした。
枯れ枝は燃料(薪や炭)として台所や風呂で使われ、燃焼後の灰は灰汁として畑の肥料や洗浄剤に利用され、畑で出る作物残渣(さくもつざんさ)や人間の排泄物は有機肥料として再び畑に還元され、化学肥料に頼らない持続的な農業が成り立っていました。さらに、雨水を蓄え緩やかに川へ流したり、生活用水や農業用水として利用され、豊かな生態系を育んできました。
しかし近年は、電気やガス、石油などへのエネルギーシフト、化学肥料の使用、木材、竹などにかわって、プラスチックや金属の製品が増加したことなどにより、里地里山から資源を得ることがなくなり、だんだんと荒れてくるようになってしまいました。そのため、生命力の強いツル性の植物が生い茂り、ササが繁茂し、タケノコ生産のための竹林も放置され、密生した竹やぶになってきています。
人が入ることができない里地里山は、自然美が失われるだけでなく、そこに生息する動植物の種類も単調になります。環境省の調査では、絶滅危惧種が集中して生息する地域の多くは、原生的な自然地域よりも下草刈りや枝下ろしといった、人の手が入って管理された、里地里山地域であることがわかっています。
長い歴史をかけて、先人らが作り上げてきた大切な里地里山を見直し、失われる前に地域の宝として次世代に引き継いでいくことが私たちの役目です。保全活動に興味のある方はみどりと水のまちづくり課(電話番号04-7199ー8147)へ問い合わせてください。
なお、市内の里地里山で江川地区は、環境省の生物多様性保全上重要な里地里山に選定されているほか、令和7年9月に自然共生サイトに認定・登録されました。
【参考文献】環境省ホームページ、大阪府岸和田市ホームページ
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