外来生物(がいらいせいぶつ)ってなんだろう??
外来生物(がいらいせいぶつ)ってなんだろう??
前(まえ)から日本にいなかった生(い)きもので、日本に持(も)ちこまれた生きもののことを「外来生物(がいらいせいぶつ)」と言(い)います。
また、もともとその地域(ちいき)に住(す)んでいた生きもののことを「在来生物(ざいらいせいぶつ)」と言います。
例えば、「タヌキ」や「メダカ」などが「在来生物」で、「アライグマ」や「ブラックバス」などが「外来生物」となります。
もっと極端(きょくたん)な話(はなし)をすると、もともと本州(ほんしゅう)に住んでいた「カブトムシ」は、本州では「在来生物」になりますが、北海道(ほっかいどう)では「国内外来生物」と呼(よ)ばれたりもします。

どうやって日本にやってきたんだろう??
- ペットや観賞(かんしょう)の目的
- 牧草(ぼくそう)や野菜(やさい)といった農作物(のうさくもつ)、家畜(かちく)などの目的
- 外国からの荷物(にもつ)に紛(まぎ)れこんでくる
これらはすべて人間(にんげん)の活動(かつどう)によって、日本に持(も)ち込まれたものと言(い)えます。
どんなことが問題になっているの??
現在(げんざい)、日本では約2,000種類以上の外来生物(がいらいせいぶつ)が定着(ていちゃく)していると言われています。
多くの外来生物は、日本の自然(しぜん)になじめなかったり、生活ができません。
その中でも、日本の自然になじみ生息数を増(ふ)やしている外来生物(がいらいせいぶつ)もいます。
その外来生物たちが引(ひ)き起(お)こす問題(もんだい)は、大(おお)きく分(わ)けて3つになります。
- 生態系(せいたいけい)への影響(えいきょう)
(例)外来生物が侵入(しんにゅう)し新(あら)たな場所(ばしょ)で生息(せいそく)するためには、餌(えさ)をとったり、葉(は)っぱを茂(しげ)らして生活(せいかつ)の場(ば)を確保(かくほ)する必要(ひつよう)があり、もともとその場所(ばしょ)で生活(せいかつ)していた在来(ざいらい)の生きものとの間(あいだ)で競争(きょうそう)が起(お)こり、在来生物(ざいらいせいぶつ)が生息(せいそく)できなくなる恐(おそ)れがあります。

-
人間(にんげん)の身体(しんたい)・生命(せいめい)に対(たい)する危険(きけん)
(例)牙(きば)や爪(つめ)の鋭(するど)い動物等(どうぶつとう)に噛(か)まれたり引(ひ)っかかれたりする恐(おそ)れがあります。

-
農林水産業(のうりんすいさんぎょう)への影響(えいきょう)
(例)畑(はたけ)を荒(あ)らしたり、漁業(ぎょぎょう)の対象(たいしょう)となる生きものを捕食(ほしょく)したり、危害(きがい)を加(くわ)える恐(おそ)れがあります。

外来生物の被害(ひがい)を予防(よぼう)する三原則(さんげんそく)
外来生物による被害を予防するためには、
- 「入(い)れない」
生態系(せいたいけい)への悪影響(あくえいきょう)を及(およ)ぼすかもしれない外来生物は、むやみに日本に「入れない」ことが重要(じゅうよう)です。 - 「捨(す)てない」
日本にいる外来生物を、捨てたり、逃がしたりしないことが重要(じゅうよう)です。ペットや観葉植物(かんようしょくぶつ)は、最後(さいご)まで面倒(めんどう)を見(み)る責任(せきにん)があります。 - 「拡(ひろ)げない」
野外(やがい)で定着(ていちゃく)している外来生物を、まだ定着(ていちゃく)していない地域(ちいき)に「拡げない」ことが大切です。
外来生物について、考(かんが)えてみよう
人間(にんげん)の活動(かつどう)によって、日本(にほん)にやってきた外来生物(がいらいせいぶつ)は、自分(じぶん)たちが生(い)きていくために行動(こうどう)しています。
もともと住(す)んでいた地域(ちいき)と同様(どうよう)に、餌(えさ)を食(た)べたり、繁殖(はんしょく)したり一生懸命(いっしょうけんめい)に生きているだけです。
そこで、問題(もんだい)を引(ひ)き起(お)こす恐(おそ)れのある外来生物(がいらいせいぶつ)は「悪(わる)いもの」なのでしょうか。
外来生物の問題は複雑(ふくざつ)で、どうすればいいかすぐに答(こた)えが出(で)るようなものではありませんが、外来生物とどう向(む)き合(あ)っていくか、じっくり考(かんが)えてみてください。
そこで、野田市から皆(みな)さんにお願(ねが)いしたいことは1つです。
ペットとして生(い)きものを飼(か)い始(はじ)めたり、飼(か)っている人は、決(けっ)して野外(やがい)に捨(す)てたり逃(に)がしたりせず、最後(さいご)まで面倒(めんどう)を見(み)てあげてください!
また、飼い始める前(まえ)に次(つぎ)のことを確認(かくにん)してみてください。
- どれくらい大(おお)きくなるのか
たとえば、大型熱帯魚(おおがたねったいぎょ)では長(なが)さ2メートルから3メートルの水槽(すいそう)が必要(ひつよう)となります。
- どれくらい生(い)きるのか
たとえば、カメを飼(か)う場合(ばあい)には、個体(こたい)にもよりますが、何十年(なんじゅうねん)も飼い続(つづ)ける覚悟(かくご)が必要(ひつよう)です。
また、植物(しょくぶつ)では、千葉県内(ちばけんない)で駆除(くじょ)が行(おこな)われているオオキンケイギク等(とう)は、栽培品(さいばいひん)から増加(ぞうか)したものです。栽培(さいばい)する前(まえ)に、法律(ほうりつ)で禁止(きんし)されていないか、野生化(やせいか)して問題(もんだい)になっていないか、帰化植物図鑑(きかしょくぶつずかん)などで確(たし)かめてみましょう。
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