カラスウリ(烏瓜)(ウリ科カラスウリ属)
カラスウリ(烏瓜)(ウリ科カラスウリ属)
自生環境
林縁、やぶ など
原産地
日本在来
特徴
- やぶや林の縁に絡みつくようにして生育しています。地上部は寒さとともに枯れてしまいますが、地中にある塊根で越冬する多年草です。
- 夏の夜、白いレースのような花を多数咲かせます。花は暗くなってから開きはじめ、翌朝の日の出のころにはしぼんでしまいます。ただ、季節が進んで朝晩涼しくなってくると、朝のうちまで花が開いていることもあります。
- 雌雄別株で、雌株には丸い果実ができます。果実は熟すと色鮮やかな朱色になり、枯れ草の目立つ晩秋から初冬にかけての野辺でよく目立ちます。果実の中に面白い形の種子がいくつも入っています。カラスウリにはタマズサ(玉章)の別名がありますが、この種子を結び文に見立たことが由来です。
つるの先が地中に潜る
草木に絡みつくようにしながら、つるを上に向かってのばしていくカラスウリ。秋になると、今度は地面に向かって、つるが垂れ下がるようにのびていきます。つるの先端は、地面に到達すると、土の中へと潜っていき、そこで塊根をつくります。この塊根は、翌年の春に芽を出して、新しい株として成長をはじめます。カラスウリは種子のほかに、このようなユニークな方法で子孫を残しています。
市内の分布状況
市内全域で普通に見ることができます。林縁に多く、秋から冬にかけて赤い果実が良く目立ちます。
生育を脅かす要因
今のところ特になし
身近な場所にごく普通で、今のところ絶滅の心配はありません。しかし目の敵にしすぎるのは考えもの。地域に咲く野の花として、やさしく見守る気持ちを大切にしたいところです。
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